除菌関連・感染症対策の
豆知識・雑学BLOG

トウガラシはなぜ辛い?――“菌類から実を守る”自己防衛だった

こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

トウガラシの鋭い辛さは、人間の味覚を刺激するだけのものではありません。実の内部に侵入してくる有害な菌類(カビなど)を退けるための“防御装置”として進化してきた可能性が高いことが研究で示されています。

 

トウガラシに多く含まれる辛味成分「カプサイシノイド」は、実の表面に傷がつきやすい部分ほど濃く分布していることがわかりました。野外調査では、同じ野生種でも地域や環境によって“辛さの強い個体”と“ほとんど辛くない個体”が混在しており、虫の被害が多い場所ほど辛味が強くなる傾向が観察されています。

 

室内実験では、カプサイシノイドが菌類の増殖や侵入を抑える一方で、虫そのものの攻撃は防げないことも確認されています。

つまり、「虫がかじって開けた小さな穴から、菌類が入り込む」というルートをふさぐために“辛さ”が働いている、という見立てです。

 

植物にとっては、実を菌類から守りつつ、鳥などに食べてもらって種を運んでもらうのが理想的な戦略です。辛さが“盾”の役割を果たすことで、完熟までの時間を稼ぎ、次世代へ確実にバトンを渡すことができます。

 

トウガラシの辛さは、実を守るための“戦略”だった――。

私たちが日々味わうその刺激の裏側には、植物のしたたかな生存戦略が隠れています。

吸血鬼の正体は感染症?


こんにちは、デンネツ広報担当です。
ハロウィンの時期になると、吸血鬼の仮装をした人をよく見かけますね。吸血鬼といえば、オオカミやコウモリとともに現れ、水やにんにく、日光や十字架を嫌い、夜になると凶暴になる――そんなイメージがあると思います。

実は、この「吸血鬼」伝説には感染症が関係しているという説があるのをご存じでしょうか?

その正体といわれているのが、恐ろしい感染症「狂犬病」です。

 

〈狂犬病とは?〉

狂犬病は、犬やコウモリなどにかまれることで感染するウイルス性の病気です。

一度発症すると、ほぼ100%死亡する非常に危険な感染症として知られています。


主な症状には、以下のようなものがあり、「吸血鬼の特徴」と重なる点が見られます。

・異常な興奮や攻撃性

・恐水症(水を飲めなくなる)

・光やにおいへの過敏反応

・かみつき行動

 人間ではほとんど見られませんが、動物(特に犬やコウモリ)では攻撃的になってかみつくことがあります。


〈なぜ伝説になったのか〉

18〜19世紀のヨーロッパでは、狂犬病が多くの命を奪っていました。

当時は病気の正体も治療法も分からず、発症した人の異常な行動や突然の死を目の当たりにした人々は、「何かに取りつかれた」「吸血鬼にされた」と信じていたといわれています。

また、発症者が夜間に興奮状態を示すこともあり、「夜に現れる吸血鬼」というイメージにつながったとも考えられています。


〈海外では今も注意が必要〉

日本は「狂犬病清浄国」ですが、海外では今も多くの地域で感染が報告されています。

アジア、アフリカ、ラテンアメリカなどでは特にリスクが高く、旅行中に犬やコウモリなどの動物にかまれた場合、帰国後に発症する可能性もあります。

もし海外で動物にかまれたり引っかかれたりした場合は、すぐに現地または帰国後の医療機関で相談しましょう。

吸血鬼伝説のように、恐ろしい話の背景にも実際の病気が隠れていることがあります。

正しい知識を持って、見えない感染症リスクから自分と周りを守りましょう。

安全に気をつけながら、楽しいハロウィンをお過ごしください。

祝勝ムードでも「川ダイブ」はNG―都市河川の水質と健康リスク

こんにちは、デンネツ広報担当です。
優勝やイベントの盛り上がりで、川へ飛び込む“お祭り行為”が話題になります。外傷や溺水の危険もありますが、感染症のリスクも見過ごせません。

〈なぜ危険?〉
・大腸菌が多い
都市河川の水質調査では、100mLあたり数百〜数千の大腸菌が検出される例があります。汚染された水を飲み込んだりすることで、腸管感染症を発症する可能性が。腸管感染症は、出血を伴う下痢や腹痛を引き起こすことがあります。

・多様な細菌による体調不良
大腸菌以外にも様々な細菌により、下痢、嘔吐、結膜炎(目の充血)など、思わぬ症状につながる場合があります。

遊歩道や景観整備で一見きれいに見える川でも、安全というわけではありません。気温や水温によっては、細菌が増えやすい環境になることもあります。
お祝いムードに盛り上がるのは楽しいことですが、都市河川への飛び込みは見た目以上にリスクの大きい行為です。安全を最優先に、喜びを分かち合いましょう。

エムポックス「クレードⅠb」が国内で初確認

こんにちは、デンネツ広報担当です。
アフリカで流行している、「クレードⅠb」タイプのエムポックス感染が、日本で初めて確認されました。

 

エムポックスはこれまで日本国内でも感染が確認されていましたが、そのうち型が確定できたのはクレードⅡ(Ⅱb)のみでした。

〈エムポックスとは〉
かつて「サル痘」と呼ばれていた感染症で、主な症状は発疹や発熱です。

一般的に、症状は感染から1〜2週間ほどの潜伏期間を経て現れます。発疹は体の一部から始まり、段階的に変化していくのが特徴です。

エムポックスウイルスは、2つのグループに分かれており、2023年以降にヒトの間で持続的に伝播して流行を起こした型が「クレードⅠ」と位置付けられています。

・中央アフリカに常在するクレードⅠ(Ⅰa/Ⅰb)

・西アフリカに常在するクレードⅡ(Ⅱa/Ⅱb)

a.bの違いは、アフリカのみで見つかっている…a/アフリカ以外でも確認されている…b だということです。


〈受診の目安〉
次のような場合は、早めに医療機関や相談窓口に連絡しましょう(受診前に電話で相談できると安心です)。
・発疹と発熱があり、最近アフリカなど流行地域に渡航した
・患者と濃厚に接触した可能性がある
・発疹が痛む、数が増えるなど症状が悪化している

〈日常でできる予防のポイント〉
・体調不良の人との密接な接触や、発疹・皮膚病変への直接接触を避ける
・こまめな手洗い、手指消毒を習慣にする
・タオルや寝具、食器などの共用は控える
・体調に不安があるときは無理をせず、早めに相談する

国内で初めてクレードⅠの感染が確認されましたが、過度に不安になる必要はありません。

手洗いうがいなどの基本的な感染症予防をしっかり行い、最新の公的情報を確認して落ち着いて対応しましょう。

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