除菌関連・感染症対策の
豆知識・雑学BLOG

原因は小麦アレルギーじゃない!?パンケーキ症候群

 

こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

この時期、特に気をつけたい『 #パンケーキ症候群 』をご存知でしょうか?

「パンケーキ」という可愛らしい名前でありながら、湿疹やかゆみ、腹痛、下痢、嘔吐、くしゃみ、せきといった症状が出るアレルギー症状です。ひどい場合は、血圧低下や呼吸困難、意識障害を起こして命に関わる危険な状態に陥ることもあります。

 

パンケーキ症候群は、パンケーキを口にした後、全身にアレルギー症状が出る病態を指します。

年齢は関係なく発症し、パンケーキ以外にもお好み焼きやたこ焼きなど、いわゆる「粉物」でも同じような症状が出る場合があります。

 

内容を聞いただけだと、「重度の小麦アレルギーではないか?」と思われる方もいるでしょうが、実はこの症状は、小麦粉などの中に混入した「ダニ」が原因です。

小麦粉やホットケーキミックスは、開封状態で長期間放置していると、ダニが侵入し袋の中で増殖します。

そのダニを含んだ料理を口にすることで、アレルギーを発症するのです。

 

厄介なのは料理を加熱しダニを死滅しても、アレルゲン物質がなくなるわけではなく、火を通しても対策にならない点です。

ダニアレルギーを一度発症すれば、他のアレルギーと同様に、繰り返しアレルギー反応を起こすことになります。

再度ダニの含んだものを口にすれば、同じような症状がぶり返す可能性があるため、第一に「ダニを発生させない」ということがとても重要です。

 

この「パンケーキ症候群」こと「経口ダニアナフィラキシー」を引き起こす原因となるダニは、高温多湿を好みます。

今まさにこの時期です。

 

小麦粉を使用した後は

 

①しっかりと封をする

②日頃からキッチンだけでなく家の中を清潔に保つ

③高温多湿となる場所で保管しない

④開封後は、できる限り早く使い切る

⑤怪しいと感じたら、もったいないと感じても処分する

 

など、アレルギーを発症しない暮らしを心がけましょう。

カビから治らない肺炎に!?夏型過敏性肺炎

こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

アレルギーが原因で発症する肺炎のひとつを「過敏性肺炎」といいます。

特に夏に見られるのが「夏型過敏性肺炎」です。

 

雨の多いこの季節、湿気をおびたところに繁殖するカビによって発症する肺炎の一種で、咳、喉のイガイガ感、発熱、息切れなどが主な症状とされます。

厄介なのが、この肺炎は家の中で発生しているカビにより発症するということです。

入院して治療をすれば病状は回復しますが、退院後、再び家のカビに晒され続ければ、再発します。つまり、毎年のように再発を繰り返してしまう場合があるのです。

また、アレルギーの原因であるカビの空間にいてもすぐ症状が出るわけではなく、数時間後に反応が現れ始めるため、原因が特定しにくく、さらに診断でもすぐに判明しにくいことも夏型過敏性肺炎の厄介なところです。

 

夏風邪とは少し違う体調不良を感じたり、長引く咳の症状のある方は病院に相談してみましょう。

また、カビが繁殖しないよう、窓を開けたり換気扇を回すなどの家の換気や温度湿度の管理に気をつけるように心がけましょう。

夏の三大感染症 流行ピーク期に?

7月に入り、日に日に暑さが厳しくなってきました。

気温30度を越す日が当たり前になり、本格的な夏がやってきたことを感じさせます。

 

さて、そんな夏の病気代表として「 #三大夏風邪 」というものがあるのはご存知でしょうか?

 

この「 #三大夏風邪 」とは

「手足口病」「ヘルパンギーナ」「咽頭結膜熱(アデノウイルスの感染症)」

子供に多い感染症として知られています。

 

ただ、猛暑の熱気とエアコンのクーラーによる室内の冷気で

体調を崩しやすいこの時期は、大人も十分な感染対策が必要です。

 

「手足口病」「ヘルパンギーナ」「咽頭結膜熱(アデノウイルスの感染症)」は

いずれもウイルスによる感染症で、7月から8月に流行のピークを迎えます。この感染症は子供だけでなく大人も感染し重症化するリスクがあります。

 

対策としては、基本的な手洗いうがいに加え、体調管理が重要です。

外出先での温度変化に体がバテないよう、寒い場所では羽織もの、暑い場所ではネッククーラーや首掛け扇風機を使うなど、体温調節ができるものを持つと体調を崩しにくくなります。

また、免疫力をさげないように、十分な睡眠を心がけましょう。

もしも今、人が倒れたら・・・コロナ禍後の救命処置は?

7月1日は「AEDの日」。

平成16年7月1日にAED(「自動体外式除細動器」)の市民使用が認められたことから決められました。

コロナ禍後の今、目の前で人が倒れてしまったら…?

今回はコロナ禍後の心肺蘇生方法の手順をお伝えします。

 

対象者の心肺蘇生時は、たとえ人工呼吸を行わなかったとしても、エアロゾル(ウイルスなどを含む微粒子が浮遊した空気)が発生し、吸い込んでしまう可能性があります。

心停止傷病者にも、もしもの感染の疑いがあるものとして対応しましょう。

 

[救命処置の手順]

(1)周囲の安全を確認

(2)胸と腹部の動きを見て、呼吸や反応(意識)を確認

   このとき傷病者との顔の距離はあまり近すぎないようにします。

(3)119番通報とAEDの手配

(4)呼吸を観察

(5)胸骨を圧迫する

   エアロゾルの飛散を防ぐため、圧迫開始前にハンカチやタオルなどを傷病者の鼻と口にかぶせます。マスクや衣服などでも代用できます。

(6)胸骨の圧迫を繰り返す

   人工呼吸は行わず、1分間に100〜120回のテンポで胸骨圧迫を30回以上続けます。(子どもへの人工呼吸は、その必要性が比較的高く、技術と意思がある場合に実施)

(7)AEDを使用する

(8)4〜7を繰り返し、心肺蘇生を続ける

心肺蘇生といえば、漫画などの影響で人工呼吸をイメージしがちですが、新型コロナウイルス流行後の現在は、あまり推奨されていません。

 

また、AEDは特に女性への使用で躊躇される方も多いと思います。しかしながら、AEDを素肌に直接貼ることができれば服を完全に脱衣させる必要もなく、下着による感電の心配もありません。妊娠中の方に対してもAEDの対処方法は変わりません。

 

AEDの使い方を少しでも頭に入れておけば、もしもの時の対応がスマートになります。

最寄りのAEDの場所・行き方や、AEDの使用方法を確認できるアプリもリリースされています。

感染して数時間で”壊死”!致死率30%の人食いバクテリア

こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

一般的に『溶連菌』と呼ばれている、#溶血性レンサ球菌。この溶連菌の中でも毒性の強いものに感染すると、手足の壊死を引き起こし、死に至ることもあります。「 #人食いバクテリア 」とも呼ばれ、致死率は30%にのぼります。

この「人食いバクテリア」の患者数が今年、過去最多となり話題となっています。

 

溶連菌は多くの種類がありますが、大きく分けると”侵襲”という体の深部まで行ってしまうもの、喉だけで終わってしまう”非侵襲”のものの2つに分かれます。

前者が毒性の強く「人食いバクテリア」と呼ばれている溶連菌、子どもがよくかかる溶連菌は別物です。

 

「人食いバクテリア」の感染経路は2つ、飛沫感染と接触感染です。

そのうち感染経路がわかっているものでは傷口からの感染が1番多いです。

 

そして、この「人食いバクテリア」の一番恐ろしいところ。それは、感染してから進行のスピードが非常に速いことです。

痛みや違和感に気づいてから、数時間後には立てなくなってしまうほどの進行スピードです。

 

傷口から感染すると、傷口に赤みや腫れが出た後に発熱や悪寒などの全身症状がでます。

その後、皮膚や筋肉周辺の組織の壊死が始まり、最悪の場合、敗血症などで死亡するということです。

皮膚が赤くなって、強い痛みを感じた際は、早めに医療機関を受診しましょう。

 

劇症型溶血性レンサ球菌感染症の国内感染者数は今年977人。

文頭で過去最多とお伝えしましたが、日本国内のコロナ感染者数がおよそ43%といわれる中、劇症型溶血性レンサ球菌感染症は0.0007%と、限りなく低い数字となります。

油断は禁物ですが、過剰に反応しすぎずに「傷口はきれいに保つ」「手洗いをする」といった基本的なことを意識することが大切です。

 今更聞けない!菌とウイルスの違い


こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

これまでたくさんの菌やウイルスについてご紹介してきましたが、そもそも「菌とウイルスの違い」はご存知でしょうか?

今回はこの2つの違いについてご説明いたします。

 

菌とウイルスは、主に4つの異なる点があります。

1:大きさ

細菌は、ウィルスの約40倍~100倍の大きさがあります。

 

2:増え方

細菌は、栄養を取り込み細胞分裂を繰り返し自力で増殖します。対してウイルスは、自力で増殖できず他の細胞に入り込んで増殖します。

 

3:治療方法

細菌は治療に「抗菌薬」が処方されます。ウイルスは免疫力を高め、体内のウイルスがなくなるのを待つことしかできません。

 

4:感染対策

細菌の増殖を抑制するのが→「抗菌」

ウイルスを不活性化させるのが→「抗ウイルス」

 

なんとなく「病気にかかる原因」「不潔なもの」といったイメージで混同しがちな菌とウイルス。

実は呼ばれ方も違えば性質や対策も異なる、全くの別モノなのです。

一緒くたにせず、特性に合わせた対策で、健康を保ちましょう。

 紫外線除菌、相性の良いものと悪いものがある!?

こんにちは、デンネツ広報担当です。

最近増えてきている「紫外線殺菌・除菌グッズ」。

以前ご紹介しましたが、効果的なものと、そうではないものがあります。

今回は、紫外線UV-C除菌に向いていないものたちをご紹介していきます。

 

・食品、不透明な飲料、大量の水

雑菌が紫外線の通らない中で繁殖する「食品、飲料」は、中身までしっかりと除菌を行うことが難しいです。

 

・褪色しやすいファブリック系

紫外線で褪色が起きる線量を使用したものは、除菌の際に変色する可能性があります。

 

・生き物/植物

強い紫外線にあたることで肌に火傷のような症状が発生したり、育成障害につながります。

動物、植物への使用は絶対に行わないでください。

 

・入り組んだ構造のもの

紫外線除菌は光のあたっている部分のみ効果がでるため、影になる部分は除菌ができません。

 

いかがでしたか?

適切に使えばとても効果的な紫外線殺菌・除菌グッズも

紫外線の特性を知らないと除菌効果が半減してしまいます。

例えばデンネツ殺菌ボックスKIYOME。

一度にたくさんのものを除菌できますが、置き方が重要。

物を重ねて置くなど紫外線の光の当たらない場所を作ってしまうと、その部分での効果が得られません。

 

紫外線殺菌・除菌グッズは、特長や使用方法をしっかり理解したうえで使用して、身の回りのものを清潔に保ちましょう!

アルコールが効きにくい!?手足口病の対策方法

こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

ウイルス性の感染症「手足口病」の感染者数が増加し、23日には甲府と峡東の2つの地域の保健所管内で警報レベルとなりました。

県内での「手足口病」が警報レベルになるのは、2年ぶりとのことです。

 

手足口病とは、主にコクサッキーウイルスが引き起こす、例年暖かい時期に流行する感染症です。

子どもの感染率が高く報告数の90%前後を乳幼児が占めています。

感染してから3.5日後に、口の中、手のひら、足の裏に2〜3ミリの水疱状の発疹ができるといった症状が特徴です。

多くの場合は7〜10日で治りますが、まれに髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの合併症や、心筋炎、神経原生肺水腫などの症状を引き起こす場合があります。特に子どもの感染時には、病状を注意深く観察することが必要です。

 

手足口病のウイルスは新型コロナウイルスなどと違い、アルコール消毒が効きにくい感染症です。

アルコール消毒の前に、しっかりと石鹸と流水で手を洗いましょう!

なぜ今流行が?宮崎などで注意喚起「百日ぜき」

こんにちは、デンネツ広報担当です。

宮崎市など一部自治体では、激しいせきが続く「百日ぜき」の感染が広がっているとし、注意を呼びかけています。

 

感染拡大の原因は詳しく言及されていませんが、円安を背景に海外からの旅行者が急増している中、中国では今年に入り百日ぜきが流行しており、海外旅行客から国内への感染拡大を懸念する声もあがっています。

 

中国では3月だけで約3万人の百日ぜきの感染が確認されており、1~3月の合計で約6万人が感染し、そのうち13人が死亡。その死亡のほとんどが、生後3カ月以下のワクチン接種月齢以下の乳幼児という報道もあります。

 

百日ぜきは、百日咳菌によって引き起こされる感染症で、成人で6週間続くような慢性のせきは、10%程度が百日ぜきといわれております。特に1歳以下の乳児は死に至る危険性が高いとされています。

 

百日ぜきの感染経路は、感染者のくしゃみなどを吸い込むことによる「飛沫感染」と、菌が付着した手指などを介した「接触感染」の2つ。感染力は「はしか」と同じくらい強力です。子供の感染リスクはワクチン接種で減らせますが、成人になると、その効力が弱まり感染しやすくなります。

 

飛沫感染や接触感染による感染症から身を守るため、日頃から手洗いうがいでしっかり気をつけましょう!

 

また、咳が続くな・・・?と感じたら、風邪と自己判断せず、早めに医療機関を受診しましょう。

 

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「うがい」って、実際効果あるの?

こんにちは、デンネツ広報担当です。

感染症の予防策として最も身近な「手洗い」「うがい」。

アルコール除菌などが普及し手指の消毒をする機会は格段に増えましたが、「うがい」はどうでしょうか?

 

習慣化した「手洗い」に対しなんとなく忘れがちな「うがい」は、ウイルス予防に効果があるのか、どのようなタイミングで行えば良いのかわからない方は多いかもしれません。

 

そこで今回は、うがいの効果や適切なやり方・タイミングについてご紹介します。

 

うがいには、口の中に水流ができることで、喉に付着した菌やウイルスを洗い流してくれる効果があります。

また、喉に付着した菌やウイルスを洗い流すことで、風邪や感染症を予防することにつながります。

うがいをするタイミングとしては

 

・外出から帰ってきた時

・食事前や起床時

・空気が乾燥している時

が有効です。

 

特に起床時や空気が乾燥している場合、口内で菌やウイルスが繁殖している可能性があります。

目に見えない菌やウイルスを体内に侵入させないように、手指消毒だけでなく、うがいで喉をキレイにしましょう。

ダニに噛まれて死亡!?恐ろしい「日本紅斑熱」とは

こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

先週からとたんに気温が上がり、不安定な天気が続くようになってきました。

湿気の多くなるこれから5月末から8月にかけては、1年間でもダニが特に増殖しやすい時期です。

ダニは噛まれると痒くなるだけでなく、場合によっては噛まれたことによって死亡してしまうケースもあるのはご存知でしょうか?

 

「リケッチア・ジャポニカ」と呼ばれる病原体を持ったマダニ類に咬まれることによって感染する感染症が「日本紅斑熱」です。

日本紅斑熱は2〜8日の潜伏期間ののち、頭痛、悪寒を伴った急激な高熱が出たあと、やや遅れて全身に米粒大から小豆大の紅斑が出るといった症状が特徴的です。

近年では年間200件近い発生報告があり、死亡者も報告されています。

去年の日本国内の死亡例には、発熱、発疹、血小板減少などの症状が出て、発症からわずか7日でなくなったという症例もありました。

 

暖かく、外出にはもってこいのこの季節。

登山などでダニに噛まれないように、注意するには

 

・山に入る際には長袖、長ズボンを着用し、露出を避ける

・ダニ避けスプレーなどを活用する

・山に入った後は入浴し、ダニが付着していないか確認を行う

 

といった対策が有効です。

山に入った後、体調に不安を感じた際には、医療機関への受診をおすすめします。

蚊が原因の感染症対策に蚊を放つ!?ブラジルの感染症対策が面白い!

前回ご紹介した、蚊を媒介する感染症「デング熱」。

特に感染症が広がっている南米のブラジルでは、今年入ってからの死者が1,400人を超え、これまでで最も多くなっています。

 

現地では感染症拡大を防ぐ取り組みとして、なんとその原因である「蚊」を大量に放つという対策が本格化しています。

 

放つ蚊は、デング熱ウイルスの増殖を抑える効果がある「ボルバキア」という細菌に人工的に感染させた蚊です。

ボルバキアを持った蚊と持たない蚊との間で誕生する蚊も同じ効果が受け継がれるため、デング熱の感染を大幅に減らす対策として期待されています。

 

蚊が原因となる感染症防止のために、あえて蚊を増やすようなことをするというのが面白い発想ですよね。

デング熱は蚊を媒介とし、感染すると高熱や激しい頭痛、筋肉や関節の痛みなどを引き起こす感染症です。

デング熱の日本での感染の可能性は極めて低いですが、蚊を媒介とする感染症は日本国内でも多く報告されています。

 

暖かくなり、蚊が発生しやすくなるこの季節。

蚊に刺されないよう虫除けスプレーの使用や服で肌を露出しないようにするなどし、感染症の流行っている地域へ行った後は、自分の体調を細かくチェックすることが大切です。

殺虫剤に強いネッタイシマカをしってる?

国立感染症研究所は5月にも、東南アジアを代表する地域で、デング熱など熱帯感染症を媒介する蚊「ネッタイシマカ」の遺伝子解析調査を始めようとしています。

 

ネッタイシマカは、遺伝子変異で殺虫剤に強い耐性を持った個体が出現しており、日本では航空機から発見されるケースが相次いでいます。

 

国立感染症研究所は今回の調査で生息地域などを解明し、今後の水際対策に生かす考えです。

この蚊は、台湾南部を北限とした温暖な地域に生息するヤブ蚊の一種であり、高熱や頭痛を引き起こすデング熱やジカ熱を媒介します。

 

 

デング熱に感染すると有効な治療薬がなく、世界での死者は年間で推計約2万人と非常に高い数値です。

 

ネッタイシマカ自体は寒さに弱く、現在のところ日本の生息は発見されていませんが、航空機に紛れ込んで国際空港で見つかるケースが、ほぼ毎年報告されております。

 

2014年には、日本国内でも約70年ぶりにデング熱感染者が約160人確認されています。

 

地球温暖化が進む昨今、日本の気温が高くなれば、ネッタイシマカが日本国内に住みついてしまう日はそう遠くないのかもしれません。

メタノールとエタノールの違い

こんにちは、デンネツ広報担当です。

手の消毒から掃除まで、身の回りの衛生を保つために多用される「アルコール」。

一概にアルコールと言っても、種類が存在するのはご存知でしょうか?

 

アルコールの中でも、消毒に使うのは「エタノール(エチルアルコール)」と呼ばれるものです。

エタノールは通常の消毒には有効な薬剤ですが、怪我をしているところや目などの粘膜がある部位の消毒には使えません。また、スプレータイプのエタノールは、目に入る危険や引火して火災が発生したりする恐れがあるので、使用に注意が必要です。





消毒用のエタノールの濃度は70~80%が最適です。

50%以上の濃度だと、1分間程度で新型コロナウイルスの感染性を失わせる(不活性化させる)と言われています。

濃度が100%に近づきすぎたり、65%以下になったりすると殺菌効果は低下する特性があります。

 

そして、同じアルコールでも、気をつけなければならないのが「メタノール(メチルアルコール)」です。

特に「燃料用アルコール」として販売されているメタノール(メチルアルコール)は、絶対に消毒には使ってはいけません。

 

エタノールは体内に入ると最終的に無害な酢酸に変化しますが、メタノールは体内に入るとギ酸に変化します。

ギ酸には体内の組織を壊すはたらきがあり、特に視神経を傷つけて失明してしまう恐れがあります。

『目散る(メチル)アルコール』とも呼ばれることがあるほど危険な薬剤です。

通常、メタノールとエタノールは一緒に販売されていることはありませんが、同じアルコールであり非常によく似た名称です。

「メタノール」を勘違いして「エタノール」のように扱ってしまうことのないよう、使用用途と名称をしっかりと読んで使用することが大切です。

奇跡の治療薬「ペニシリン」はカビから作られた!?

昨今、「サプリメントに有害なカビが混入した」というニュースが世間を騒がせています。

カビといえば、そろそろ始まる梅雨の悩みごとでもあり・・・、カビ=有害なものという意識が皆さんの中にはあるかもしれません。

 

しかし、不治の病とされていた病気たちの治療薬の元として活躍するカビがいることはご存知ですか?

今回は、奇跡の治療薬と言われた「ペニシリン」と、その開発者「フレミング」についてご紹介します。

 

多くの伝染病の治療薬を開発した偉人「フレミング」。

イギリスの細菌学者であったA.フレミングは、1929年に伝染病の抗生物質「ペニシリン」を発見しました。

「ペニシリン」は当時、治療は不可能とされていた肺炎や破傷風などの伝染病に有効な、世界で初めての抗生物質でした。

この発見は、医学の歴史上、最も重要な発見と言われています。

 

「ペニシリン」は食品に生えることの多いカビ、“アオカビ”からつくられており、この発見をきっかけにさまざまな治療薬が開発されるようになりました。

その後、「ペニシリン」が大量生産できるようになったことで、さまざまな伝染病に対しても大きな効果を発揮し、多くの人々が救われました。

 

奇跡の薬「ペニシリン」の最初の発見者であるA.フレミングと、再研究の後、精製・大量生産を可能にしたイギリスの病理学者H.W.フローリーと生化学者E.B.チェインは、その功績をたたえられ、1945年にノーベル生理学医学賞を受賞しています。

 

そのほかにも、我々日本人の食卓に欠かせないみそ、しょう油、鰹節やチーズなどにもカビの力は利用されています。

 

衛生や健康と、相反する言葉のように感じる存在のカビ。

実際には、人に有害なカビもいますが、我々の生活を支えるカビ、どちらも存在しています。

正しい知識をもって、有害なものには対策を、有益なものには感謝したいと思います。

春から増える感染症 ロタウイルスって何?

先週から暖かい日が続き、一気に春の陽気が訪れました。

新入社員や新入生などさまざまな人が新しい環境に移る春は、人が大きく動く季節です。

ウイルスの抗体を持たずに抵抗力の弱い人にとっては、新しい環境で感染症にかかる可能性をはらむ時期でもあります。

 
インフルエンザや麻疹などの感染症は、最近もまだ耳にします。これらは大変要注意な感染症ですが、この要注意な感染症の中でも『ロタウイルス感染症』というマイナーな感染症はご存知でしょうか?
 
ロタウイルスは、乳幼児の急性重症胃腸炎の主な原因ウイルスとして知られています。5歳までの急性胃腸炎の入院患者のうち、40~50%前後はロタウイルスが原因です。
 
感染すると、2〜4日の潜伏期間(感染から発病までの期間)を経て、水のような下痢や嘔吐(おうと)が繰り返し起こります。その後、重い脱水症状が数日間続くこともあります。発熱や腹部の不快感などもよくみられる症状です。合併症として、けいれん、肝機能異常、急性腎不全、脳症、心筋炎などが起こることがあり、最悪、死に至る場合もあります。
 
子どもに多い感染症ではありますが、大人にも十分感染する可能性があるので注意が必要です。
手洗いうがいはもちろん、特に排便後や調理・食事の前には、大人も子どもも石鹸と流水で丁寧に洗い、よくすすぎましょう。
清潔を保つことが感染予防につながります。
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