除菌関連・感染症対策の
豆知識・雑学BLOG

水分補給が感染症予防につながる? 水分補給と感染症対策

こんにちは、デンネツ広報担当です。

風邪やインフルエンザが広がる季節、実は「水分補給」が感染症対策のカギになることをご存じですか?

 

〈乾燥するとウイルスが侵入しやすくなる〉

私たちの鼻や喉の内側には、ウイルスやほこりをキャッチして外へ押し出す働きをもつ「線毛(せんもう)」という細い毛があります。

この線毛がしっかり動くためには、粘膜の潤いが欠かせません。

しかし、空気が乾燥したり体内の水分が不足したりすると、粘液が減って線毛の動きが鈍くなってしまいます。

その結果、ウイルスが体内に入り込みやすくなるのです。

 

〈こまめな水分補給が“見えない防御力”に〉

汗をかいていなくても、呼吸や皮膚からは常に水分が失われています。

「喉が渇いた」と感じるときには、すでに体は軽い脱水状態。

成人の場合は1日あたり約1.5リットルを目安に、少しずつ分けて飲むのがおすすめです。

特に、人と会った後や外出後、起床時や就寝前などは、水分を意識して補いましょう。

 

〈「イオン飲料」で効率よく潤す〉

体に吸収されやすい「イオン飲料」を選ぶのもポイントです。

汗や呼気で失われる電解質(イオン)を補うことで、体内の水分保持を助けます。

研究では、乾燥した環境でイオン飲料を摂取した人は、水や何も摂らなかった人に比べて、鼻の粘膜機能の低下が大幅に抑えられたという結果も報告されています。

 

冬は暖房などで空気が乾燥しやすく、粘膜の潤いが失われがち。

室内の湿度を保ちながら、こまめな水分補給を意識することで、ウイルスに負けない環境づくりができます。

のどや鼻の潤いを守ることは、目に見えないけれど確かな“防御力”。

日々のちょっとした水分補給が、感染症を遠ざける第一歩になります。

コンゴ民主共和国で原因不明の急性疾患 発症後48時間で死亡例も

こんにちは、デンネツ広報担当です。

世界保健機関(WHO)は、中部アフリカのコンゴ民主共和国で原因不明の病気により50人以上が死亡したと発表しました。多くの患者が発症から48時間以内に急速に悪化していると報じられています。

 

〈これまでに分かっていることと現状〉

発生が確認されたのは同国北西部で、野生のコウモリを食べた子ども3人が発熱や下痢の後に出血して死亡。これまでに、少なくとも419人の感染と53人の死亡が確認されています。採取された検体の検査では、エボラ出血熱とマールブルグ病はいずれも陰性。一部の検体でマラリア陽性が確認されており、複合的な要因による可能性が指摘されています。

 

〈背景にあるリスク〉

WHOは、アフリカで野生動物由来の感染症(人獣共通感染症)が増加していることに警鐘を鳴らしています。コンゴ民主共和国では昨年も「X病」と呼ばれる集団発生があり、後に重症マラリアと判明しました。

 

今回も急速な症状悪化と多数の死亡例が報告されていますが、主要な出血熱は否定されています。原因解明には時間がかかる見込みです。過去の事例のように、別の感染症が背景にある可能性も考えられます。過度に不安視する必要はありませんが、信頼できる公的機関からの情報更新を確認していきましょう。

インフルエンザだけじゃない!秋〜冬に増える感染症





 こんにちは、デンネツ広報担当です。

秋が深まり、朝晩の冷え込みを感じるようになると、体調を崩す方が増えてきます。
「風邪かな?」と思っていたら、実は別の感染症だったということも少なくありません。

 

〈秋冬に流行する主な感染症〉
① インフルエンザ
毎年10月ごろから流行が始まり、12月〜3月にピークを迎えます。
高熱や咳、全身のだるさが特徴で、持病のある方は重症化しやすいため、予防接種が推奨されます。

 

② 新型コロナウイルス感染症
一年を通して発生しますが、特に秋冬は増加傾向にあります。
糖尿病や心疾患を持つ方は重症化しやすいため、ワクチン接種と基本的な感染対策が欠かせません。

 

③ ノロウイルス
11月ごろから流行し、冬にピークを迎えます。
嘔吐や下痢が主な症状で、家庭や学校、職場などで集団感染を起こしやすい感染症です。
脱水を防ぐために水分補給をしっかり行い、衛生管理を徹底しましょう。

 

④ RSウイルス感染症
乳幼児に多いと思われがちですが、大人も感染します。
軽い風邪のような症状でも、高齢者や持病のある方では肺炎に進行することがあります。

 

⑤ 溶連菌感染症
子どもに多い喉の感染症ですが、大人もかかります。
高熱や咽頭痛、発疹などが特徴で、放置すると腎炎などを起こすことがあります。

 

⑥ マイコプラズマ肺炎
咳が長く続くのが特徴で、秋から冬にかけて流行します。
肺炎や喘息の悪化を招くことがあります。

〈予防法〉
① 基本の生活習慣
・外出後の手洗い・うがいをしっかり行う
・人混みではマスクを着用する
・室内は換気と加湿を心がける(湿度40〜60%が理想)

  

② 生活リズムを整える
・栄養バランスのとれた食事を意識する
・適度な運動と十分な睡眠で免疫力を高める

  

③ ワクチンで予防する
・インフルエンザワクチンは毎年接種を
・新型コロナワクチンは最新情報を確認し、必要に応じて接種を
・肺炎球菌ワクチンは高齢者や持病のある方に推奨
・RSウイルスワクチンも承認されており、重症化リスクの高い方に効果が期待されています

 

④ 家族内感染を防ぐ
・食器やタオルの共用を避ける
・家族に発症者が出た場合は、マスク・手洗い・消毒を徹底する

秋は寒暖差や乾燥により、体調を崩しやすく感染症が増える季節です。
手洗い、マスク、ワクチンといった基本的な対策を続け、元気に冬を迎えましょう。

風邪やコロナが再発の引き金に?「休眠がん」を巡る最新知見

こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

治療後もしばらく体内に潜み続ける「休眠がん細胞」。

最近の研究で、インフルエンザや新型コロナなどの呼吸器感染が、この眠っていた細胞を一時的に目覚めさせる可能性があることがわかってきました。

 

〈何がわかったのか〉

研究チームは、がんを経験したマウスにインフルエンザや新型コロナを感染させ、肺に潜んでいた休眠がん細胞の動きを追跡しました。

その結果、感染期間中に休眠細胞が一時的に活性化して増殖することが確認されました。感染が収まる頃には再び休眠に戻るものの、細胞数自体は大きく増えていたそうです。

 

鍵を握っていたのは、免疫反応で分泌される炎症性物質「IL-6」。

体を守るための炎症環境が、休眠がん細胞に“増えるチャンス”として利用されていると考えられています。

 

〈人でも起きているのか〉

まだ観察研究の段階ですが、ヒトでも同様の傾向が示されています。

がん寛解後の患者を追跡した複数の研究では、新型コロナに感染した人は、感染していない人に比べてがん関連死や肺転移のリスクが高い傾向が報告されています。

因果関係を断定できる段階ではありませんが、「呼吸器感染が再発リスクに影響する可能性」が、今後の臨床で注目されています。

 

とはいえ、過度に不安になる必要はありません。

ワクチン接種や、体調・流行状況に応じたマスク、手洗い、換気など、基本的な感染対策を続けることが大切です。

気になる症状や不安がある場合は、早めに専門医へ相談しましょう。

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