除菌関連・感染症対策の
豆知識・雑学BLOG

スマホから食中毒?ノロウイルスにご用心!

食事中、ついスマホに手が伸びてしまうことはありませんか?
また、トイレの中でもスマホを使ってしまうという人も多いかもしれません。でも実は、こうした何気ない行動が、ノロウイルスのような感染症の原因になることがあるのです。

 <スマホがウイルスの運び屋に?>
 

ノロウイルスは、吐き気や下痢などを引き起こす感染症で、特に乳幼児や高齢者では重症化する恐れがあります。

 

問題は、スマホの表面にウイルスが付着するリスクです。たとえば、トイレ内でスマホを使用した場合、ウイルスがスマホに付着することがあります。
手を丁寧に洗っても、その後にスマホに触れると、せっかく洗った手に再びウイルスが移ってしまうことに……。

 

パンやおにぎりなどを手づかみで食べる際には、手の清潔さが何よりも大切。食事中はスマホを触らないよう意識することが、感染リスクを減らす一歩です。

 

<感染予防の基本をおさらい>

 

石けんで丁寧な手洗いを
 指の間や爪の周りまでしっかりと洗い、30秒以上の手洗いを心がけましょう。

 

・食品は十分に加熱
 二枚貝などは、中心温度85〜90℃で90秒以上加熱することが推奨されています。

 

・スマホの取り扱いに注意
 トイレでの使用を避ける、食事の前後には触らないなど、少しの心がけで感染予防につながります。

 

<毎日の「ちょっとした習慣」がカギ!>

 

ウイルスは目に見えませんが、日々のちょっとした配慮で、感染リスクを大きく減らすことができます。
スマホの使い方や手洗いのタイミングを見直し、健康的な暮らしを守りましょう。

万博で話題のレジオネラ属菌、感染するとどうなる?

大阪・関西万博の会場で、基準値の約20倍にあたる「レジオネラ属菌」が検出され、水上ショーが中止になったことをご存知でしょうか?


この菌は、実は自然界の川や土の中に広く存在する細菌ですが、増殖しすぎると「肺炎」などの重い症状を引き起こすおそれがあります。

感染は“水しぶき”や“ミスト”を吸い込むことで起こり、特に免疫力が低下している方や高齢者は注意が必要です。

 

【家庭でも気をつけたいポイント】

  • 加湿器(特に超音波式タイプ)
  • 循環式浴槽(追い焚き機能付き・24時間風呂)
  • シャワーヘッド、エアコンの内部など
 

【定期的な掃除と洗浄がカギ!】

「なんとなくだるい」「咳が続く」といった症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
レジオネラ症は放置せず、早期に適切な対処をすることが大切です。

 

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春に胃腸炎が流行?子どもを中心に拡大中ー その原因と対策とは

例年は冬場に多く見られる「感染性胃腸炎」ですが、今春は全国の保育施設などで相次いで発生しています。主な原因はノロウイルスのほか、近年報告が増えている「サポウイルス」や「アストロウイルス」。いずれも強い感染力を持ち、特に幼い子どもを中心に拡大しています。

 

[なぜ今? 背景に“天候不順”と“免疫負債”]
この時期としては異例の流行には、急激な寒暖差による体調不良に加え、コロナ禍での感染対策によって生じた「免疫負債」が関係しています。長期間にわたりウイルスとの接触機会が少なかったことで、免疫力が低下し、感染しやすい状態になっているのです。また、海外との往来が増加したことで、国内に異なる型のウイルスが持ち込まれた可能性も指摘されています。

 
[アルコールはNG! 石けんと水での徹底洗浄を]
これらのウイルスはアルコール消毒では効果が薄く、確実な予防には「石けん+流水」での手洗いが基本です。嘔吐物の処理や衣類の洗浄には、塩素系消毒剤や、85℃以上の熱湯で1分以上の処理が有効です。
 
[回復後も油断は禁物]
症状が治まっても、体内には約3週間ウイルスが残存し、便を通じて排出され続けます。そのため、回復後も手洗いを徹底し、家庭内での衛生管理を継続することが感染予防の鍵となります。
 
[梅雨時は“細菌性”にも注意]
6月以降は、ウイルス性に代わり細菌による食中毒のリスクが高まります。食材の調理や保存方法、手洗いなど、日常の食品衛生を見直すことが重要です。
 
感染を防ぐためには、「正しい知識」と「こまめな行動」が大切です。手洗いや衛生習慣を日常に取り入れ、家族みんなで感染予防に努めましょう。

同じようで実は違う!殺菌・除菌・消毒の違い

こんにちは。株式会社デンネツ、広報担当です。
日常生活や業務の中で頻繁に目にする「殺菌」「除菌」「消毒」という言葉。
これらの違いを正しく理解されているでしょうか。
一見似ているように見えますが、それぞれには目的や使用場面に応じた明確な違いがあります。

 

【殺菌とは?】
「殺菌」とは、細菌などの微生物を死滅させることを目的とした処理です。
この表現は主に医薬品や医薬部外品に限定して使用が認められており、特定の菌に対して有効性が証明された製品にのみ表示が許されています。
医療機関や食品加工現場など、極めて高い衛生レベルが求められる環境で用いられます。

 

【除菌とは?】
「除菌」は、対象物の表面に付着した菌の数を減少させ、清潔な状態を保つことを目的としています。
テーブル、ドアノブ、スマートフォン、子どものおもちゃなど、日常的に触れる場所での使用が一般的です。
あくまで菌を「減らす」処理であり、完全に取り除くわけではありませんが、日々の衛生管理に取り入れることで清潔な環境を維持できます。

 

【消毒とは?】
「消毒」とは、病原性を持つ菌やウイルスを無毒化し、感染力を失わせることを目的とした処理です。
医療現場だけでなく、感染症が流行する季節には、手指・ドアノブ・トイレの便座など感染リスクの高い箇所に対する消毒が重要です。
ウイルスや細菌の拡散を防ぎ、安全な環境を保つための基本的な対策といえます。

 

違いをまとめますと

 
  • 殺菌:菌を死滅させる。医薬品にのみ使用される表現。
  • 除菌:菌の数を減らして清潔を保つ。日常的な衛生管理に適している。
  • 消毒:病原体を無毒化し、感染リスクを抑える。医療・感染予防に有効。
 

それぞれ目的や効果が異なるため、使用する場面に応じて適切に選択し、正しく使用することが大切です。
迷われた際は、製品パッケージに記載されている用途や成分表示をご確認のうえ、判断されることをおすすめいたします。

【抗生物質は万能ではない?意外と知らない薬の話】

こんにちは、デンネツ広報担当です!

 

風邪をひいたとき、病院でもらう薬=抗生物質だと思っていませんか?

実は、風邪には抗生物質が効かないのです。

今回は、意外と知られていない“薬のお話”をわかりやすくご紹介します。

 


【風邪に抗生物質は効かない】

抗生物質が効くのは「細菌」に対してだけなんです。しかし、風邪のほとんどは「ウイルス」が原因です。 つまり、風邪をひいたときに抗生物質を飲んでも、効果はほとんどありません。

 



【抗生物質が効く細菌による感染症】
・中耳炎
・扁桃炎(溶連菌)
・肺炎
・尿路感染症 など

【抗生物質が効かないウイルスによる感染症】
・風邪
・インフルエンザ
・ノロウイルス
・手足口病 など

 

ウイルスには抗生物質は効きませんが、これらの感染症には、症状を和らげるための対症療法や、必要に応じて抗ウイルス薬が使われることもあります。

 


【耐性菌(たいせいきん)の問題】

抗生物質を必要ないときに使いすぎると、薬が効かない菌が増えてしまうこともあります。
「必要なときに、正しく使う」ことが非常に大切です。

 



【風邪をひいたときに効果的な対策】
1.しっかり休む

2.水分補給

3.消化の良い食事

4.症状に合わせた対症療法(※市販薬や処方薬)

 

 ・熱が高ければ解熱剤

 ・鼻水や咳がつらければそれぞれの症状に合った薬

 →「治す」薬ではなく、「楽にする」ための薬と考えましょう。

 



抗生物質は、必要なときに適切に使うことで効果を発揮します。
薬が効かなくなるリスクを防ぐためにも、正しい知識を持ち、安心・安全に使っていきましょう。

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