除菌関連・感染症対策の
豆知識・雑学BLOG

冬はノロウイルスに注意!強力な感染力 意識したい予防法は?

 さまざまな細菌やウイルスなどの病原体によって起こる感染症「感染性胃腸炎」。一年中感染の恐れがありますが、特に冬は、例年大きな流行が見られます。その原因の1つが「ノロウイルス」です。

 

 ノロウイルスは1968年にアメリカにある小学校で集団発生した急性胃腸炎の患者から初めて発見されたと言われています。手指や食品などを介して経口で感染し、感染から発症までの潜伏期間は24~48時間です。主な症状としては吐き気、嘔吐(おうと)、下痢、腹痛などで、発熱は軽度です。 

 

通常症状が1~2日の後遺症のない病気ですが、子供やお年寄りなどは重症化したり、吐いたものを誤って気道に詰まらせて間接的な死亡原因となってしまうこともあります。また、新型コロナウイルスの影響で手指をアルコール製剤で消毒することが多いものの、製品によってはノロウイルスに効きにくいものもあります。万が一ノロウイルスに感染した際には、しっかり対策をし、二次感染を防ぎましょう。

 


ノロウイルスの感染経路のほとんどが、ウイルスが口から入り込む「経口感染」による感染で、次のような例が考えられます。

 

・患者のふん便やおう吐物から、人の手を介して感染。

・家庭や共同生活施設など、人同士の接触する機会が多いところで、会話の際に出る飛沫で直接感染。

・外食や家庭などで、感染した人を介して汚染された食品を食べて感染。・汚染されていた二枚貝を十分に加熱をしないで食べて感染。

・ノロウイルスに汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分で摂取した場合・・・など。

今年も残すところあと一週間。早いものです。
年末年始は忘年会や正月詣りなど、行事が盛りだくさんで、人と会う機会も増加します。クラスター感染を防ぎ、自身の体調管理を整えるようにしましょう。

【国内初の死亡報告!サル痘の現状】

デンネツ広報担当です。こんにちは。
今年7月に日本国内初の感染者が現れたことで、注目を浴びたウイルス感染症「サル痘」。国内ではこれまでに200人余りの感染が確認されていましたが、先週13日、とうとう国内初の死亡者が確認されたと発表がありました。

 


サル痘=「エムポックス」は、発熱や発疹などの症状が現れるウイルス性の感染症です。感染した人もしくは動物の体液や血液に接触する、または近い距離で長時間飛まつを浴びたりすると、感染する可能性があると考えられています。多くの場合は軽症で自然に回復し、致死率は0.数%ほどと言われていますが、子どもや妊婦のほか免疫不全の人だと重症化する恐れがあるそうです。

 

 死亡した男性は、渡航歴がなかったものの、HIVに感染しており免疫不全だった、ということでした。病気を罹っているなど免疫力が低下した状態にある人は、特に注意して感染リスクを避ける対策を行うことが重要です。

ダイエットや美容目的で薬を処方してもらうのは悪?薬不足の現状

近年、医薬品のメーカーで製造上の不正が発覚し、業務停止などの行政処分が相次いだことに加え、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザの流行での薬の需要増加を受け、2年以上慢性的な薬不足が続いています。そのため病院を受診しても、症状に効く薬が、最適な量をもらえなかったり、医療機関や薬局での待ち時間が長くなるなどの現象が発生しているようです。

 

 一方で「本来の目的ではない受診と薬の処方」が注目されています。「美白によく効く」「医薬品なので効果が強くて安価」と謳うインターネット記事や投稿をきっかけに、病院を受診し、薬を処方してもらう方が増えているようです。

 


インターネットでの書き込みは多くの場合、専門家が科学的に実証した結果に基づいておらず、確証のないものも大変多いです。病院で処方される薬は、強い効能だからこその副作用もあります。

本来の目的とかけ離れた利用方法で薬を服用すると、最悪のケースでは、健康を損なったり事故につながる可能性があります。

 


美容目的で医療行為を受けたい場合は、インターネットで見た情報を鵜呑みにせず、美容を専門とした医療機関に頼りましょう。また、薬不足の医療現場を助けるためにも、自身の健康を守るためにも、自己管理を徹底し、体を壊さないようにすることが大切です。

 


12月の半ば、本格的に寒くなってきた今こそ感染症対策により力を入れましょう! 

パンデミック、エンデミック、エピデミックという言葉を知っていますか?





コロナが流行した2020年から、耳馴染みのある言葉「パンデミック」。感染症が蔓延し社会的な混乱が起きる際にこの言葉がよく使われますが、皆さんは「パンデミック」という言葉の意味を聞かれた際、正しい説明をすることができますか?

 

 パンデミックとは、「世界的な規模での流行」、「症状の全国的・世界的な大流行」、「広い地域に高い罹病率で症状が発生し、大流行すること」を意味するほか、「一国の全体、あるいは世界に、ある疾患が広がること」を意味しています。

 

 疾患、特に感染症の流行は、その規模に応じてエンデミック、エピデミック、パンデミックに分類され、そのうち最も規模が大きいものがパンデミックといわれます。

 

 エンデミックは、最も局所的な感染症の「地域流行」のことを指します。アフリカで流行しているエボラ出血熱、日本での麻疹や風疹などがこれに該当します。また、エピデミックは、もう少し広範囲での予想を超えた「流行」で、パンデミックのように世界的な感染ではないものの、複数の国にわたり感染症が蔓延している場合に使われます。2003年のSARSや、2016年のジカ熱がここに該当します。

 

 感染症や衛生に使われる単語はカタカナが多くて混乱しますね。よく耳にする単語でなんとなく意味を理解したつもりだったが、ちゃんと調べてみると思っていた認識とずれていたなんてことがあります。

デマや噂に惑わされないよう、ニュースなどで聞きなれない単語が出てきた時は、どんな意味か調べてみましょう。

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