除菌関連・感染症対策の
豆知識・雑学BLOG

トウガラシはなぜ辛い?――“菌類から実を守る”自己防衛だった

こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

トウガラシの鋭い辛さは、人間の味覚を刺激するだけのものではありません。実の内部に侵入してくる有害な菌類(カビなど)を退けるための“防御装置”として進化してきた可能性が高いことが研究で示されています。

 

トウガラシに多く含まれる辛味成分「カプサイシノイド」は、実の表面に傷がつきやすい部分ほど濃く分布していることがわかりました。野外調査では、同じ野生種でも地域や環境によって“辛さの強い個体”と“ほとんど辛くない個体”が混在しており、虫の被害が多い場所ほど辛味が強くなる傾向が観察されています。

 

室内実験では、カプサイシノイドが菌類の増殖や侵入を抑える一方で、虫そのものの攻撃は防げないことも確認されています。

つまり、「虫がかじって開けた小さな穴から、菌類が入り込む」というルートをふさぐために“辛さ”が働いている、という見立てです。

 

植物にとっては、実を菌類から守りつつ、鳥などに食べてもらって種を運んでもらうのが理想的な戦略です。辛さが“盾”の役割を果たすことで、完熟までの時間を稼ぎ、次世代へ確実にバトンを渡すことができます。

 

トウガラシの辛さは、実を守るための“戦略”だった――。

私たちが日々味わうその刺激の裏側には、植物のしたたかな生存戦略が隠れています。

吸血鬼の正体は感染症?


こんにちは、デンネツ広報担当です。
ハロウィンの時期になると、吸血鬼の仮装をした人をよく見かけますね。吸血鬼といえば、オオカミやコウモリとともに現れ、水やにんにく、日光や十字架を嫌い、夜になると凶暴になる――そんなイメージがあると思います。

実は、この「吸血鬼」伝説には感染症が関係しているという説があるのをご存じでしょうか?

その正体といわれているのが、恐ろしい感染症「狂犬病」です。

 

〈狂犬病とは?〉

狂犬病は、犬やコウモリなどにかまれることで感染するウイルス性の病気です。

一度発症すると、ほぼ100%死亡する非常に危険な感染症として知られています。


主な症状には、以下のようなものがあり、「吸血鬼の特徴」と重なる点が見られます。

・異常な興奮や攻撃性

・恐水症(水を飲めなくなる)

・光やにおいへの過敏反応

・かみつき行動

 人間ではほとんど見られませんが、動物(特に犬やコウモリ)では攻撃的になってかみつくことがあります。


〈なぜ伝説になったのか〉

18〜19世紀のヨーロッパでは、狂犬病が多くの命を奪っていました。

当時は病気の正体も治療法も分からず、発症した人の異常な行動や突然の死を目の当たりにした人々は、「何かに取りつかれた」「吸血鬼にされた」と信じていたといわれています。

また、発症者が夜間に興奮状態を示すこともあり、「夜に現れる吸血鬼」というイメージにつながったとも考えられています。


〈海外では今も注意が必要〉

日本は「狂犬病清浄国」ですが、海外では今も多くの地域で感染が報告されています。

アジア、アフリカ、ラテンアメリカなどでは特にリスクが高く、旅行中に犬やコウモリなどの動物にかまれた場合、帰国後に発症する可能性もあります。

もし海外で動物にかまれたり引っかかれたりした場合は、すぐに現地または帰国後の医療機関で相談しましょう。

吸血鬼伝説のように、恐ろしい話の背景にも実際の病気が隠れていることがあります。

正しい知識を持って、見えない感染症リスクから自分と周りを守りましょう。

安全に気をつけながら、楽しいハロウィンをお過ごしください。

祝勝ムードでも「川ダイブ」はNG―都市河川の水質と健康リスク

こんにちは、デンネツ広報担当です。
優勝やイベントの盛り上がりで、川へ飛び込む“お祭り行為”が話題になります。外傷や溺水の危険もありますが、感染症のリスクも見過ごせません。

〈なぜ危険?〉
・大腸菌が多い
都市河川の水質調査では、100mLあたり数百〜数千の大腸菌が検出される例があります。汚染された水を飲み込んだりすることで、腸管感染症を発症する可能性が。腸管感染症は、出血を伴う下痢や腹痛を引き起こすことがあります。

・多様な細菌による体調不良
大腸菌以外にも様々な細菌により、下痢、嘔吐、結膜炎(目の充血)など、思わぬ症状につながる場合があります。

遊歩道や景観整備で一見きれいに見える川でも、安全というわけではありません。気温や水温によっては、細菌が増えやすい環境になることもあります。
お祝いムードに盛り上がるのは楽しいことですが、都市河川への飛び込みは見た目以上にリスクの大きい行為です。安全を最優先に、喜びを分かち合いましょう。

エムポックス「クレードⅠb」が国内で初確認

こんにちは、デンネツ広報担当です。
アフリカで流行している、「クレードⅠb」タイプのエムポックス感染が、日本で初めて確認されました。

 

エムポックスはこれまで日本国内でも感染が確認されていましたが、そのうち型が確定できたのはクレードⅡ(Ⅱb)のみでした。

〈エムポックスとは〉
かつて「サル痘」と呼ばれていた感染症で、主な症状は発疹や発熱です。

一般的に、症状は感染から1〜2週間ほどの潜伏期間を経て現れます。発疹は体の一部から始まり、段階的に変化していくのが特徴です。

エムポックスウイルスは、2つのグループに分かれており、2023年以降にヒトの間で持続的に伝播して流行を起こした型が「クレードⅠ」と位置付けられています。

・中央アフリカに常在するクレードⅠ(Ⅰa/Ⅰb)

・西アフリカに常在するクレードⅡ(Ⅱa/Ⅱb)

a.bの違いは、アフリカのみで見つかっている…a/アフリカ以外でも確認されている…b だということです。


〈受診の目安〉
次のような場合は、早めに医療機関や相談窓口に連絡しましょう(受診前に電話で相談できると安心です)。
・発疹と発熱があり、最近アフリカなど流行地域に渡航した
・患者と濃厚に接触した可能性がある
・発疹が痛む、数が増えるなど症状が悪化している

〈日常でできる予防のポイント〉
・体調不良の人との密接な接触や、発疹・皮膚病変への直接接触を避ける
・こまめな手洗い、手指消毒を習慣にする
・タオルや寝具、食器などの共用は控える
・体調に不安があるときは無理をせず、早めに相談する

国内で初めてクレードⅠの感染が確認されましたが、過度に不安になる必要はありません。

手洗いうがいなどの基本的な感染症予防をしっかり行い、最新の公的情報を確認して落ち着いて対応しましょう。

秋なのにインフルエンザ流行?猛暑が原因か

こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

季節外れのインフルエンザが、各地の学校で目立ち始めています。

9月9日から14日の一週間だけでも、全国の小学校・中学校・高校で88クラスが学級閉鎖となりました。これは昨年同時期より33クラス多い数字です。

 

〈今なぜ広がるのか〉

残暑の影響でエアコンの稼働が長期化。室内の湿度が下がり、ウイルスが拡散しやすくなった可能性があります。さらに暑さのため屋外活動が減り、子ども同士が室内で過ごす時間が増えたことも一因と考えられます。

 

〈ワクチンはいつ打つ?〉

流行が早めに始まってはいるものの、ピークは例年11月ごろ。ワクチンの効果は個人差はありますが、一般的にはおよそ3か月程度持続するとされています。接種の時期は流行状況に合わせて検討することが大切です。

 

〈日常でできること〉

・手洗いうがいなどの基本的な予防

・十分な睡眠と休養

・室内の適切な換気

 

エアコン使用時でも、人の出入りが多い場所や体調不良の人がいる場では、定期的な換気を心がけましょう。

 

今年はインフルエンザの動きが早い可能性があります。地域の流行情報を確認しながら、日常的な感染対策を続けていきましょう。

冷凍食品を安全に解凍するための衛生管理

こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

肉などの生の食材は、冷凍することで長期保存ができますが、解凍方法を誤ると細菌が増え、食中毒の原因になることがあります。今回は、冷凍保存した食材を安全に使うための正しい解凍方法と注意点をまとめました。

 

〈解凍の基本〉

細菌が増えやすい温度帯は20〜50℃。この温度をできるだけ避けることが大切です。主な解凍方法は次の通りです。

・冷蔵庫で低温解凍(基本)

冷蔵庫内(5℃以下)でゆっくり解凍するのが最も安全です。ドアの開閉や詰め込みすぎには注意しましょう。

・流水解凍(急ぐとき)

清潔な袋に食材を入れてしっかり口を閉じ、飲用水の流水に浸します。

・電子レンジ(すぐに使うとき)

半解凍を目安に、解凍モードで様子を見ながら加熱します。ただし加熱ムラが起きやすく、均一に解凍できない場合があります。

 

なお、次の方法は細菌繁殖や品質低下のリスクが高いため避けてください。

 

・常温放置

・ぬるま湯での解凍

・水に直接浸ける

 

〈二次汚染を防ぐ工夫〉

解凍時に出る「ドリップ(肉汁など)」は他の食品を汚染する恐れがあります。

・冷蔵庫で解凍する場合は「一番下の段」を利用する

・流水解凍後はシンクをしっかり洗浄・消毒する

 

〈解凍後の注意点〉

解凍した食品は次の点に気をつけて扱いましょう。

・解凍や調理の際は清潔な手袋や器具を使う

・生の食材と調理済み食品は分けて保存する

・解凍後はできるだけ早く調理する(特に10℃以上の室温で放置すると細菌が急増します)

・必ず十分に加熱して食べる

 

食品を安全に使えるよう、衛生面に注意して解凍しましょう。

 

子どもとアルコールの思わぬ接点

こんにちは、デンネツ広報担当です。

「アルコール」と聞くと、多くの方は“お酒”を思い浮かべるでしょう。
しかし実際には、私たちの身近な製品にも、さまざまな形でアルコールが含まれています。大人にとっては便利なものであっても、子どもにとっては思わぬリスクにつながることがあります。どんな状況や製品に潜んでいるのか、知っておきましょう。


〈外から触れるリスク:店舗の噴射式消毒液〉
噴射式の消毒液は、背の低い子どもにとって噴霧が目に入りやすい高さにあります。
目に入ってしまうと痛みや充血などの症状が出る場合があります。なかには重症化する場合もあるため、注意が必要です。

万が一目に入った場合は、こすらずすぐに流水で洗い流してください。
それでも赤みや痛みが続く場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。


〈口に入るリスク:身近な製品に含まれるアルコール〉
アルコールは消毒液のほか、飲料や生活用品にも含まれています。
子どもが誤って口にした場合、少量でもめまい・頭痛・吐き気などを引き起こす恐れがあります。

・マウスウォッシュ
口腔内の殺菌効果を高めるため、多くの商品にアルコールが配合されています。誤飲すると胃や腸の粘膜を刺激し、吐き気や腹痛の原因になることがあります。
子どもが使用する際は、必ず大人がそばで見守り、正しい使い方を確認しましょう。

・栄養ドリンク
一部の商品には保存や風味のために微量のアルコールが含まれているものがあります。子どもは分解が難しく、ふらつき・顔の赤み・倦怠感といった中毒症状を起こす場合があります。
子どもに与える際は、必ず成分表示を確認し、アルコールが含まれていないかチェックしてください。



身近なアルコール製品の存在を理解し、置き場所や使い方に気を配ることが、子どもの安全につながります。

つばを飲むのも痛い…それ、風邪じゃないかも?


こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

お盆明けから、医療機関では新型コロナの患者が急増しています。

特に目立つのが「とにかく喉が痛い!」という訴えで、中には「カミソリを飲み込んだような痛み」と表現する人もいます。

 

実は今、流行の兆しを見せているのが、新型コロナの新たな変異株「ニンバス」です。

このウイルスは、これまでの型に比べて喉の痛みが強く出やすいのが特徴とされています。

 

〈症状の一例〉

・夜中に痛みで目が覚める

・つばを飲み込むのがつらい

・喉の痛みが長引く など

 

感染者が今後も増えると予測されています。

しかし、必要以上に恐れる必要はありません。

マスク・手洗い・換気といった基本的な対策をあらためて意識し、丁寧に続けていきましょう。

 

「風邪かな?」と思っても、いつもと違う強い喉の痛みを感じた場合は、早めに受診を。

家族や周囲の人を守るためにも、体調管理に気をつけましょう。

冷たい飲み物で体を冷やしすぎていませんか?

こんにちは、デンネツ広報担当です。

暑さが厳しいこの時期、ついキンキンに冷えたジュースやお茶に手が伸びてしまいますよね。ですが、その“冷たさ”が知らないうちに体にとって負担になっていることがあります。

冷たい飲み物を一気に飲むと…
・胃腸が冷えて消化機能が一時的に低下する
・自律神経が乱れて体温調節がうまくいかなくなる
・血流が悪くなり免疫力が低下する
・喉の粘膜が弱まりウイルスが侵入しやすくなる

このように体の内側が冷えることで、体調不良につながることもあります。

とはいえ、「冷たいものを控えましょう」と言われても、暑い日にはやはり冷たい飲み物が欲しくなりますよね。そんなときは、ちょっとした工夫で体への負担を減らすことができます。

〈冷たい物を飲むときの工夫〉
・ゆっくり、少しずつ飲む
 一度にたくさんの冷たいものが体内に入ることで体は冷えます。
 一気に摂取せず、口に含んで味わうようにすると、体が急激に冷えるのを防げます。

・常温の飲み物と交互にとる
 冷たい飲み物のあとに、常温の水やぬるま湯をひと口飲むだけでも、体の冷え方がやわらぎ、
胃腸への負担も軽減できます。

「自分の体に合った飲み方」を意識して、この暑い時期を元気に乗り切りましょう!


「トコジラミ」旅行先から持ち帰ってしまったら?

こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

この夏、皆さまはどこか旅行に行かれましたか。

 

コロナ禍による行動制限が緩和され、観光やビジネスでの人の移動が活発になる一方、世界的に問題となっている「トコジラミ(南京虫)」の国内流入リスクも高まっています。

 

トコジラミは、宿泊施設や公共交通機関などに潜んでいる場合があり、衣類や荷物に付着して自宅へ持ち込まれることがあります。

 

室内に侵入すると、ベッドや家具の隙間に潜み、夜間に吸血します。刺されると、トコジラミの唾液によるアレルギー反応で強いかゆみや発疹が現れ、場合によっては発熱を伴うこともあります。
また、繁殖力が非常に高いため、被害が広がりやすいのが特徴です。

 

〈市販の殺虫剤は効く? 注意点は?〉

市販品にもトコジラミ対応の殺虫剤があります。しかし、押し入れの奥や家具の裏など薬剤が届きにくい場所に潜んでいると、完全に駆除するのは難しいのが現実です。さらに近年は薬剤に強い(抵抗性をもつ)トコジラミも確認されており、殺虫剤だけでの根絶は困難になっています。

 

確実な駆除には専門的な知識と丁寧な作業が必要です。

 

〈相談は信頼できる窓口へ〉

トコジラミ駆除業界は歴史が浅く、価格のばらつきや悪質な業者も見られます。

 

薬剤を部屋全体に散布する業者もあれば、子どもやペットへの影響を考慮した処理する業者もあります。そのため、事前の相談がとても重要です。

 

作業内容・費用・安全面についてしっかり説明を受け、納得できる業者を選びましょう。

 

不安な場合は、最寄りの保健所や「日本ペストコントロール協会」への相談も有効です。同協会は各都道府県に支部があり、信頼できる業者の紹介や無料相談を行っています。

 

最近は薬剤や駆除方法の進歩により、個人での対応も可能になってきました。トコジラミは目に付きにくい場所に潜むため、早めの対応が何より大切です。信頼できるプロの知恵を借りつつ、落ち着いて対策を進めましょう。

川で冷やしたスイカ それ…実は危険かも

夏を代表する食べ物、スイカ。
アウトドアやレジャーにもぴったりで、川で丸ごと冷やし、その場で切り分けて食べる――そんな自然の醍醐味を楽しみたい方もいるでしょう。
しかし、一見きれいに見える清流でも、自然の川には細菌やウイルス、寄生虫が潜んでいることがあります。
「皮が厚いから大丈夫」と思っても、冷やしたあとにそのままカットすると、手や包丁を通じて果肉に菌が移ることも。
特に夏は一年で最も食中毒が多い季節。わずかな油断が体調不良につながりかねません。

 

〈安全にスイカを楽しむためのポイント〉
・密封できる袋に入れてから川につける
・冷やした後は表面をしっかり洗ってからカット
・包丁やまな板もこまめに洗って清潔に保つ
・可能ならクーラーボックスや氷で冷やすのがベスト夏を思い切り楽しむために、少しの衛生への配慮を。

 


アウトドアでも「おいしく、安全に」スイカを味わいましょう!

夏は「細菌」による食中毒に要注意!

食中毒の原因は年間を通じてさまざまですが、特に夏は細菌が原因となるケースが多くなります。
鶏肉や卵、生野菜、加熱が不十分な料理などは細菌が増殖しやすく、お弁当や作り置きの管理には注意が必要です。


代表的な細菌と主な原因食品は以下の通りです:
   • サルモネラ(肉・卵)
   • カンピロバクター(鶏肉)
   • 腸管出血性大腸菌 O-157など(加熱不足の肉や野菜)
   • 黄色ブドウ球菌(手指の傷から)
   • セレウス菌(パスタ・チャーハンなどの穀類)
   • ウェルシュ菌(カレーや煮物を長時間放置)
これらの中には、少量の毒素でも環境次第で重篤な症状を引き起こすものもあります。

〈手洗いは“丁寧に2回”がおすすめ〉
手洗いは食中毒予防の基本です。
「10秒×2回」の手洗いを行うことで、時間をかけた1回の手洗いと比べて、ウイルス量を1/10〜1/100にまで減らすことができるとされています。
調理前の手洗いでは、以下の点を意識しましょう。
   • 指1本ずつを包むように洗う
   • 手首や親指、指の間、爪の間までしっかり洗う
   • 洗った後は合掌のように手を合わせて水を切る
   • 手指を乾燥させてから、アルコール消毒を行うとより安心

特に生肉・生魚を扱った後は、こまめな手洗いを心がけましょう。

〈お弁当づくりで気をつけたいポイント〉
夏場のお弁当は「水分」が細菌増殖の原因になります。以下の工夫が安全につながります。
   • 水分の多い煮物などは避ける
   • 熱いまま容器に詰めず、冷ましてから入れる
   • 保冷剤を活用し、保存温度に注意する
   • 仕切りには大葉やバランなど、水気の少ないものを使う

〈食中毒の症状が出たらすぐに医療機関へ〉
下痢、嘔吐、発熱などの症状が現れた場合は、自己判断せず、すぐに医療機関を受診しましょう。
特に下痢止めの安易な使用は避け、こまめな水分補給が大切です。
また、食べたものの内容や、外食時のレシート、症状の経過などを記録しておくと、診断時に役立ちます。

【小さな虫が大きな被害に?チャタテムシとは】

蒸し暑いこの時期に気をつけたい害虫、「チャタテムシ」をご存知でしょうか?
ヒアリやトコジラミのように話題になることは少ないものの、昔から日本で悩まされている厄介な害虫の一種です。
体長はわずか1mmほどで、高温多湿な環境を好み、食品や書籍、押し入れなどに潜んでいます。毒を持っていたり、感染症を媒介したりすることはありませんが、死骸やフンがハウスダストとなり、喘息やアレルギー性鼻炎の原因になることがあります。
特にダニと同時に発生すると、症状が悪化することもあるため注意が必要です。

 

<潜みやすい場所と発生のサイン>
チャタテムシが発生しやすい場所は、以下の通りです。
• 窓周辺(結露やカビが原因)
• エアコン内部(湿気・ホコリ・カビが温床に)
• 押し入れ・戸棚・締め切った部屋
• 食品(乾麺や菓子類など)
• 書籍・雑誌類(ホコリやカビをエサに)
カビ臭さや目に見えるカビは、チャタテムシ発生のサインかもしれません。

 

<予防のポイント>
以下のような対策を日常的に行うことで、発生を防ぐことができます。
• 換気や除湿をこまめに行う
• 家具は壁から少し離して通気を確保する
• 食品は密閉容器に入れるか、冷蔵庫で保管する
• 敷物や収納スペースは定期的に清掃し、乾燥させる

 

<見つけたときの対処法>
チャタテムシを見つけた場合は、殺虫剤などで駆除した後、次のように対処しましょう。
• 窓や床:消毒用アルコールを吹きかけて、布などで拭き取る
• エアコン:防カビスプレーで清掃し、送風で乾燥させる
• 押し入れ:物を減らし、防虫剤を設置する
• 食品にいた場合:念のため処分をする

 

湿気やカビのある環境では、どの家庭でも発生する可能性があります。
日頃から清潔を保ち、気になる場所は早めに確認・対策しておきましょう。

自宅での「低温調理」、実はリスクも?注意すべきポイントとは

自宅での「低温調理」、実はリスクも?注意すべきポイントとは

こんにちは、デンネツ広報担当です。
皆さんは、サラダチキンやローストビーフを低温調理で作ったことがありますか?
近年、自宅でも手軽にプロのような仕上がりが目指せるとして、「低温調理」が注目を集めています。
この調理法は、肉などをやわらかくジューシーに仕上げられる一方で、衛生管理を怠ると食中毒のリスクが伴います。

 

〈おいしく安全に楽しむために──低温調理のポイント〉
低温調理は、時間をかけてじっくりと加熱する調理方法です。上手に活用すれば、家庭でも本格的な味わいが楽しめますが、いくつかの衛生上の注意が必要です。

• 調理は必ず清潔な手と道具で行う。

• 密封袋は使い捨てタイプを毎回新しく使用する。

• 購入時点で衛生的に取り扱われている新鮮な食材を選ぶ。

• 食材にはなるべく素手で触れず、トングや手袋などを活用する。

• 調理後は90分以内を目安に、なるべく早く食べる。保存する場合は氷水で急冷して、なるべく早く冷蔵庫で保存する。

 

〈鶏肉調理は特に注意を〉
とくに鶏肉には、カンピロバクター菌のリスクがあるため、十分な加熱が不可欠です。
この菌を死滅させるには、鶏肉の中心温度を「63℃で30分」保つ必要があります。
また、「70℃なら3分」「75℃なら1分」でも効果があるとされますが、いずれの場合も、時間と温度の両方を満たし、中心部までしっかりと熱を通すようにしましょう。

 

〈手軽さの裏にあるリスクも忘れずに〉
低温調理は、誰でも本格的な料理に挑戦できる魅力的な方法ですが、正しい知識と衛生・温度管理が欠かせません。
誤った調理法は、食中毒など健康へのリスクを高める恐れがあります。
しっかりとポイントを押さえて、安全でおいしい低温調理を楽しみましょう。

お風呂のお湯、毎回入れ替えていますか?

毎日のバスタイム。

水道代や光熱費が気になり、2〜3日同じお湯を使い続けているという方も増えているようです。
皆さんは、毎回お湯を入れ替える派でしょうか?

お湯を使いまわすことで、実際にどれほどの節約につながるのか、デンネツが調べてみました。たとえば、都市ガスを使用した場合の目安として、1日あたりの費用は以下の通りです。(※地域や契約内容により異なります)

・追い焚き:約100円/日
・入れ替え:約120円/日
・足し湯:約110円/日

ご家族の人数が多いご家庭ほど、この差は大きくなります。
水の使用量も抑えられるため、ちょっとした節約習慣として取り入れているご家庭もあるようです。

ただし、忘れてはいけないのが「衛生面」。

お湯を長く使い続けると、ぬめりやにおい、雑菌の繁殖など、衛生上のトラブルが起きやすくなります。
そのため、節約と衛生のバランスを上手に取ることが大切です。

<清潔を保ちながら賢く節約するためのポイント>
・浴槽やお湯の配管はこまめに掃除を
・入浴剤の使用は控えめにして、菌の増殖を防ぐ工夫を
・お風呂用の洗浄剤を活用して、雑菌の繁殖を抑える

最近では、お風呂の残り湯に使える洗浄剤も市販されています。

これらはぬめりや臭い、菌の繁殖を抑える成分が含まれており、一定期間お湯を清潔に保ちやすくなるため、翌日以降の入浴や洗濯への再利用にも役立ちます。
ただし、完全な除菌を保証するものではないため、掃除との併用が効果的です。

節約ももちろん大切ですが、健康と安心は何よりも優先したいもの。
無理なく続けられて、衛生的にも安心な方法を取り入れながら、バスタイムをもっと心地よい時間にしていきましょう。

スマホから食中毒?ノロウイルスにご用心!

食事中、ついスマホに手が伸びてしまうことはありませんか?
また、トイレの中でもスマホを使ってしまうという人も多いかもしれません。でも実は、こうした何気ない行動が、ノロウイルスのような感染症の原因になることがあるのです。

 <スマホがウイルスの運び屋に?>
 

ノロウイルスは、吐き気や下痢などを引き起こす感染症で、特に乳幼児や高齢者では重症化する恐れがあります。

 

問題は、スマホの表面にウイルスが付着するリスクです。たとえば、トイレ内でスマホを使用した場合、ウイルスがスマホに付着することがあります。
手を丁寧に洗っても、その後にスマホに触れると、せっかく洗った手に再びウイルスが移ってしまうことに……。

 

パンやおにぎりなどを手づかみで食べる際には、手の清潔さが何よりも大切。食事中はスマホを触らないよう意識することが、感染リスクを減らす一歩です。

 

<感染予防の基本をおさらい>

 

石けんで丁寧な手洗いを
 指の間や爪の周りまでしっかりと洗い、30秒以上の手洗いを心がけましょう。

 

・食品は十分に加熱
 二枚貝などは、中心温度85〜90℃で90秒以上加熱することが推奨されています。

 

・スマホの取り扱いに注意
 トイレでの使用を避ける、食事の前後には触らないなど、少しの心がけで感染予防につながります。

 

<毎日の「ちょっとした習慣」がカギ!>

 

ウイルスは目に見えませんが、日々のちょっとした配慮で、感染リスクを大きく減らすことができます。
スマホの使い方や手洗いのタイミングを見直し、健康的な暮らしを守りましょう。

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