除菌関連・感染症対策の
豆知識・雑学BLOG

恐竜にも呼吸器の病気があった? 首長恐竜の化石に“感染のあと”

こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

新型コロナで呼吸器の病気が身近になりましたが、太古の生き物も無縁ではなかったようです。北米の博物館系研究チームの調査で、首長の大型草食恐竜ディプロドクスに「気嚢(きのう)」の炎症を示す痕跡が見つかりました。

 

対象となったのは、約1億5000万年前(ジュラ紀後期)のディプロドクスの化石です。骨の状態から、体内の空気袋「気嚢」周辺に炎症をうかがわせる変化が確認され、首の中を通る気嚢がダメージを受け、肺にも影響が及んでいた可能性が指摘されています。

 

〈恐竜は“鳥に近い呼吸”をしていた〉

一部の恐竜は、現代の鳥と同じように気嚢を使う効率的な呼吸システムを持っていたと考えられています。換気性能が高い一方で、病原体が入り込みやすい構造でもありました。実際、現代の鳥でも呼吸器感染症は珍しくありません。

 

〈原因として考えられるもの〉

化石から病原体を特定するのは困難ですが、鳥でよく見られるアスペルギルス症(カビの一種)、黄色ブドウ球菌、マイコプラズマ、クラミジアなどが候補として挙げられています。これらは鳥類だけでなく、爬虫類や哺乳類、そしてヒトでも呼吸器トラブルの原因となる病原体です。

 
 

〈恐竜時代にも“病気の風景”〉

別の恐竜化石でも上気道感染を示唆する報告があり、群れの中で感染が広がった可能性を示す研究もあります。今回の報告は、恐竜でも鳥に似た呼吸器感染が起きていたことを裏付ける貴重な証拠といえるでしょう。

 

数千万年の時を越えても、呼吸器の悩みは生き物共通の“あるある”。化石に残った小さなサインから、当時の暮らしや病気の姿が少しずつ明らかになっています。

水分補給が感染症予防につながる? 水分補給と感染症対策

こんにちは、デンネツ広報担当です。

風邪やインフルエンザが広がる季節、実は「水分補給」が感染症対策のカギになることをご存じですか?

 

〈乾燥するとウイルスが侵入しやすくなる〉

私たちの鼻や喉の内側には、ウイルスやほこりをキャッチして外へ押し出す働きをもつ「線毛(せんもう)」という細い毛があります。

この線毛がしっかり動くためには、粘膜の潤いが欠かせません。

しかし、空気が乾燥したり体内の水分が不足したりすると、粘液が減って線毛の動きが鈍くなってしまいます。

その結果、ウイルスが体内に入り込みやすくなるのです。

 

〈こまめな水分補給が“見えない防御力”に〉

汗をかいていなくても、呼吸や皮膚からは常に水分が失われています。

「喉が渇いた」と感じるときには、すでに体は軽い脱水状態。

成人の場合は1日あたり約1.5リットルを目安に、少しずつ分けて飲むのがおすすめです。

特に、人と会った後や外出後、起床時や就寝前などは、水分を意識して補いましょう。

 

〈「イオン飲料」で効率よく潤す〉

体に吸収されやすい「イオン飲料」を選ぶのもポイントです。

汗や呼気で失われる電解質(イオン)を補うことで、体内の水分保持を助けます。

研究では、乾燥した環境でイオン飲料を摂取した人は、水や何も摂らなかった人に比べて、鼻の粘膜機能の低下が大幅に抑えられたという結果も報告されています。

 

冬は暖房などで空気が乾燥しやすく、粘膜の潤いが失われがち。

室内の湿度を保ちながら、こまめな水分補給を意識することで、ウイルスに負けない環境づくりができます。

のどや鼻の潤いを守ることは、目に見えないけれど確かな“防御力”。

日々のちょっとした水分補給が、感染症を遠ざける第一歩になります。

コンゴ民主共和国で原因不明の急性疾患 発症後48時間で死亡例も

こんにちは、デンネツ広報担当です。

世界保健機関(WHO)は、中部アフリカのコンゴ民主共和国で原因不明の病気により50人以上が死亡したと発表しました。多くの患者が発症から48時間以内に急速に悪化していると報じられています。

 

〈これまでに分かっていることと現状〉

発生が確認されたのは同国北西部で、野生のコウモリを食べた子ども3人が発熱や下痢の後に出血して死亡。これまでに、少なくとも419人の感染と53人の死亡が確認されています。採取された検体の検査では、エボラ出血熱とマールブルグ病はいずれも陰性。一部の検体でマラリア陽性が確認されており、複合的な要因による可能性が指摘されています。

 

〈背景にあるリスク〉

WHOは、アフリカで野生動物由来の感染症(人獣共通感染症)が増加していることに警鐘を鳴らしています。コンゴ民主共和国では昨年も「X病」と呼ばれる集団発生があり、後に重症マラリアと判明しました。

 

今回も急速な症状悪化と多数の死亡例が報告されていますが、主要な出血熱は否定されています。原因解明には時間がかかる見込みです。過去の事例のように、別の感染症が背景にある可能性も考えられます。過度に不安視する必要はありませんが、信頼できる公的機関からの情報更新を確認していきましょう。

インフルエンザだけじゃない!秋〜冬に増える感染症





 こんにちは、デンネツ広報担当です。

秋が深まり、朝晩の冷え込みを感じるようになると、体調を崩す方が増えてきます。
「風邪かな?」と思っていたら、実は別の感染症だったということも少なくありません。

 

〈秋冬に流行する主な感染症〉
① インフルエンザ
毎年10月ごろから流行が始まり、12月〜3月にピークを迎えます。
高熱や咳、全身のだるさが特徴で、持病のある方は重症化しやすいため、予防接種が推奨されます。

 

② 新型コロナウイルス感染症
一年を通して発生しますが、特に秋冬は増加傾向にあります。
糖尿病や心疾患を持つ方は重症化しやすいため、ワクチン接種と基本的な感染対策が欠かせません。

 

③ ノロウイルス
11月ごろから流行し、冬にピークを迎えます。
嘔吐や下痢が主な症状で、家庭や学校、職場などで集団感染を起こしやすい感染症です。
脱水を防ぐために水分補給をしっかり行い、衛生管理を徹底しましょう。

 

④ RSウイルス感染症
乳幼児に多いと思われがちですが、大人も感染します。
軽い風邪のような症状でも、高齢者や持病のある方では肺炎に進行することがあります。

 

⑤ 溶連菌感染症
子どもに多い喉の感染症ですが、大人もかかります。
高熱や咽頭痛、発疹などが特徴で、放置すると腎炎などを起こすことがあります。

 

⑥ マイコプラズマ肺炎
咳が長く続くのが特徴で、秋から冬にかけて流行します。
肺炎や喘息の悪化を招くことがあります。

〈予防法〉
① 基本の生活習慣
・外出後の手洗い・うがいをしっかり行う
・人混みではマスクを着用する
・室内は換気と加湿を心がける(湿度40〜60%が理想)

  

② 生活リズムを整える
・栄養バランスのとれた食事を意識する
・適度な運動と十分な睡眠で免疫力を高める

  

③ ワクチンで予防する
・インフルエンザワクチンは毎年接種を
・新型コロナワクチンは最新情報を確認し、必要に応じて接種を
・肺炎球菌ワクチンは高齢者や持病のある方に推奨
・RSウイルスワクチンも承認されており、重症化リスクの高い方に効果が期待されています

 

④ 家族内感染を防ぐ
・食器やタオルの共用を避ける
・家族に発症者が出た場合は、マスク・手洗い・消毒を徹底する

秋は寒暖差や乾燥により、体調を崩しやすく感染症が増える季節です。
手洗い、マスク、ワクチンといった基本的な対策を続け、元気に冬を迎えましょう。

風邪やコロナが再発の引き金に?「休眠がん」を巡る最新知見

こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

治療後もしばらく体内に潜み続ける「休眠がん細胞」。

最近の研究で、インフルエンザや新型コロナなどの呼吸器感染が、この眠っていた細胞を一時的に目覚めさせる可能性があることがわかってきました。

 

〈何がわかったのか〉

研究チームは、がんを経験したマウスにインフルエンザや新型コロナを感染させ、肺に潜んでいた休眠がん細胞の動きを追跡しました。

その結果、感染期間中に休眠細胞が一時的に活性化して増殖することが確認されました。感染が収まる頃には再び休眠に戻るものの、細胞数自体は大きく増えていたそうです。

 

鍵を握っていたのは、免疫反応で分泌される炎症性物質「IL-6」。

体を守るための炎症環境が、休眠がん細胞に“増えるチャンス”として利用されていると考えられています。

 

〈人でも起きているのか〉

まだ観察研究の段階ですが、ヒトでも同様の傾向が示されています。

がん寛解後の患者を追跡した複数の研究では、新型コロナに感染した人は、感染していない人に比べてがん関連死や肺転移のリスクが高い傾向が報告されています。

因果関係を断定できる段階ではありませんが、「呼吸器感染が再発リスクに影響する可能性」が、今後の臨床で注目されています。

 

とはいえ、過度に不安になる必要はありません。

ワクチン接種や、体調・流行状況に応じたマスク、手洗い、換気など、基本的な感染対策を続けることが大切です。

気になる症状や不安がある場合は、早めに専門医へ相談しましょう。

トウガラシはなぜ辛い?――“菌類から実を守る”自己防衛だった

こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

トウガラシの鋭い辛さは、人間の味覚を刺激するだけのものではありません。実の内部に侵入してくる有害な菌類(カビなど)を退けるための“防御装置”として進化してきた可能性が高いことが研究で示されています。

 

トウガラシに多く含まれる辛味成分「カプサイシノイド」は、実の表面に傷がつきやすい部分ほど濃く分布していることがわかりました。野外調査では、同じ野生種でも地域や環境によって“辛さの強い個体”と“ほとんど辛くない個体”が混在しており、虫の被害が多い場所ほど辛味が強くなる傾向が観察されています。

 

室内実験では、カプサイシノイドが菌類の増殖や侵入を抑える一方で、虫そのものの攻撃は防げないことも確認されています。

つまり、「虫がかじって開けた小さな穴から、菌類が入り込む」というルートをふさぐために“辛さ”が働いている、という見立てです。

 

植物にとっては、実を菌類から守りつつ、鳥などに食べてもらって種を運んでもらうのが理想的な戦略です。辛さが“盾”の役割を果たすことで、完熟までの時間を稼ぎ、次世代へ確実にバトンを渡すことができます。

 

トウガラシの辛さは、実を守るための“戦略”だった――。

私たちが日々味わうその刺激の裏側には、植物のしたたかな生存戦略が隠れています。

吸血鬼の正体は感染症?


こんにちは、デンネツ広報担当です。
ハロウィンの時期になると、吸血鬼の仮装をした人をよく見かけますね。吸血鬼といえば、オオカミやコウモリとともに現れ、水やにんにく、日光や十字架を嫌い、夜になると凶暴になる――そんなイメージがあると思います。

実は、この「吸血鬼」伝説には感染症が関係しているという説があるのをご存じでしょうか?

その正体といわれているのが、恐ろしい感染症「狂犬病」です。

 

〈狂犬病とは?〉

狂犬病は、犬やコウモリなどにかまれることで感染するウイルス性の病気です。

一度発症すると、ほぼ100%死亡する非常に危険な感染症として知られています。


主な症状には、以下のようなものがあり、「吸血鬼の特徴」と重なる点が見られます。

・異常な興奮や攻撃性

・恐水症(水を飲めなくなる)

・光やにおいへの過敏反応

・かみつき行動

 人間ではほとんど見られませんが、動物(特に犬やコウモリ)では攻撃的になってかみつくことがあります。


〈なぜ伝説になったのか〉

18〜19世紀のヨーロッパでは、狂犬病が多くの命を奪っていました。

当時は病気の正体も治療法も分からず、発症した人の異常な行動や突然の死を目の当たりにした人々は、「何かに取りつかれた」「吸血鬼にされた」と信じていたといわれています。

また、発症者が夜間に興奮状態を示すこともあり、「夜に現れる吸血鬼」というイメージにつながったとも考えられています。


〈海外では今も注意が必要〉

日本は「狂犬病清浄国」ですが、海外では今も多くの地域で感染が報告されています。

アジア、アフリカ、ラテンアメリカなどでは特にリスクが高く、旅行中に犬やコウモリなどの動物にかまれた場合、帰国後に発症する可能性もあります。

もし海外で動物にかまれたり引っかかれたりした場合は、すぐに現地または帰国後の医療機関で相談しましょう。

吸血鬼伝説のように、恐ろしい話の背景にも実際の病気が隠れていることがあります。

正しい知識を持って、見えない感染症リスクから自分と周りを守りましょう。

安全に気をつけながら、楽しいハロウィンをお過ごしください。

祝勝ムードでも「川ダイブ」はNG―都市河川の水質と健康リスク

こんにちは、デンネツ広報担当です。
優勝やイベントの盛り上がりで、川へ飛び込む“お祭り行為”が話題になります。外傷や溺水の危険もありますが、感染症のリスクも見過ごせません。

〈なぜ危険?〉
・大腸菌が多い
都市河川の水質調査では、100mLあたり数百〜数千の大腸菌が検出される例があります。汚染された水を飲み込んだりすることで、腸管感染症を発症する可能性が。腸管感染症は、出血を伴う下痢や腹痛を引き起こすことがあります。

・多様な細菌による体調不良
大腸菌以外にも様々な細菌により、下痢、嘔吐、結膜炎(目の充血)など、思わぬ症状につながる場合があります。

遊歩道や景観整備で一見きれいに見える川でも、安全というわけではありません。気温や水温によっては、細菌が増えやすい環境になることもあります。
お祝いムードに盛り上がるのは楽しいことですが、都市河川への飛び込みは見た目以上にリスクの大きい行為です。安全を最優先に、喜びを分かち合いましょう。

エムポックス「クレードⅠb」が国内で初確認

こんにちは、デンネツ広報担当です。
アフリカで流行している、「クレードⅠb」タイプのエムポックス感染が、日本で初めて確認されました。

 

エムポックスはこれまで日本国内でも感染が確認されていましたが、そのうち型が確定できたのはクレードⅡ(Ⅱb)のみでした。

〈エムポックスとは〉
かつて「サル痘」と呼ばれていた感染症で、主な症状は発疹や発熱です。

一般的に、症状は感染から1〜2週間ほどの潜伏期間を経て現れます。発疹は体の一部から始まり、段階的に変化していくのが特徴です。

エムポックスウイルスは、2つのグループに分かれており、2023年以降にヒトの間で持続的に伝播して流行を起こした型が「クレードⅠ」と位置付けられています。

・中央アフリカに常在するクレードⅠ(Ⅰa/Ⅰb)

・西アフリカに常在するクレードⅡ(Ⅱa/Ⅱb)

a.bの違いは、アフリカのみで見つかっている…a/アフリカ以外でも確認されている…b だということです。


〈受診の目安〉
次のような場合は、早めに医療機関や相談窓口に連絡しましょう(受診前に電話で相談できると安心です)。
・発疹と発熱があり、最近アフリカなど流行地域に渡航した
・患者と濃厚に接触した可能性がある
・発疹が痛む、数が増えるなど症状が悪化している

〈日常でできる予防のポイント〉
・体調不良の人との密接な接触や、発疹・皮膚病変への直接接触を避ける
・こまめな手洗い、手指消毒を習慣にする
・タオルや寝具、食器などの共用は控える
・体調に不安があるときは無理をせず、早めに相談する

国内で初めてクレードⅠの感染が確認されましたが、過度に不安になる必要はありません。

手洗いうがいなどの基本的な感染症予防をしっかり行い、最新の公的情報を確認して落ち着いて対応しましょう。

秋なのにインフルエンザ流行?猛暑が原因か

こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

季節外れのインフルエンザが、各地の学校で目立ち始めています。

9月9日から14日の一週間だけでも、全国の小学校・中学校・高校で88クラスが学級閉鎖となりました。これは昨年同時期より33クラス多い数字です。

 

〈今なぜ広がるのか〉

残暑の影響でエアコンの稼働が長期化。室内の湿度が下がり、ウイルスが拡散しやすくなった可能性があります。さらに暑さのため屋外活動が減り、子ども同士が室内で過ごす時間が増えたことも一因と考えられます。

 

〈ワクチンはいつ打つ?〉

流行が早めに始まってはいるものの、ピークは例年11月ごろ。ワクチンの効果は個人差はありますが、一般的にはおよそ3か月程度持続するとされています。接種の時期は流行状況に合わせて検討することが大切です。

 

〈日常でできること〉

・手洗いうがいなどの基本的な予防

・十分な睡眠と休養

・室内の適切な換気

 

エアコン使用時でも、人の出入りが多い場所や体調不良の人がいる場では、定期的な換気を心がけましょう。

 

今年はインフルエンザの動きが早い可能性があります。地域の流行情報を確認しながら、日常的な感染対策を続けていきましょう。

冷凍食品を安全に解凍するための衛生管理

こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

肉などの生の食材は、冷凍することで長期保存ができますが、解凍方法を誤ると細菌が増え、食中毒の原因になることがあります。今回は、冷凍保存した食材を安全に使うための正しい解凍方法と注意点をまとめました。

 

〈解凍の基本〉

細菌が増えやすい温度帯は20〜50℃。この温度をできるだけ避けることが大切です。主な解凍方法は次の通りです。

・冷蔵庫で低温解凍(基本)

冷蔵庫内(5℃以下)でゆっくり解凍するのが最も安全です。ドアの開閉や詰め込みすぎには注意しましょう。

・流水解凍(急ぐとき)

清潔な袋に食材を入れてしっかり口を閉じ、飲用水の流水に浸します。

・電子レンジ(すぐに使うとき)

半解凍を目安に、解凍モードで様子を見ながら加熱します。ただし加熱ムラが起きやすく、均一に解凍できない場合があります。

 

なお、次の方法は細菌繁殖や品質低下のリスクが高いため避けてください。

 

・常温放置

・ぬるま湯での解凍

・水に直接浸ける

 

〈二次汚染を防ぐ工夫〉

解凍時に出る「ドリップ(肉汁など)」は他の食品を汚染する恐れがあります。

・冷蔵庫で解凍する場合は「一番下の段」を利用する

・流水解凍後はシンクをしっかり洗浄・消毒する

 

〈解凍後の注意点〉

解凍した食品は次の点に気をつけて扱いましょう。

・解凍や調理の際は清潔な手袋や器具を使う

・生の食材と調理済み食品は分けて保存する

・解凍後はできるだけ早く調理する(特に10℃以上の室温で放置すると細菌が急増します)

・必ず十分に加熱して食べる

 

食品を安全に使えるよう、衛生面に注意して解凍しましょう。

 

子どもとアルコールの思わぬ接点

こんにちは、デンネツ広報担当です。

「アルコール」と聞くと、多くの方は“お酒”を思い浮かべるでしょう。
しかし実際には、私たちの身近な製品にも、さまざまな形でアルコールが含まれています。大人にとっては便利なものであっても、子どもにとっては思わぬリスクにつながることがあります。どんな状況や製品に潜んでいるのか、知っておきましょう。


〈外から触れるリスク:店舗の噴射式消毒液〉
噴射式の消毒液は、背の低い子どもにとって噴霧が目に入りやすい高さにあります。
目に入ってしまうと痛みや充血などの症状が出る場合があります。なかには重症化する場合もあるため、注意が必要です。

万が一目に入った場合は、こすらずすぐに流水で洗い流してください。
それでも赤みや痛みが続く場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。


〈口に入るリスク:身近な製品に含まれるアルコール〉
アルコールは消毒液のほか、飲料や生活用品にも含まれています。
子どもが誤って口にした場合、少量でもめまい・頭痛・吐き気などを引き起こす恐れがあります。

・マウスウォッシュ
口腔内の殺菌効果を高めるため、多くの商品にアルコールが配合されています。誤飲すると胃や腸の粘膜を刺激し、吐き気や腹痛の原因になることがあります。
子どもが使用する際は、必ず大人がそばで見守り、正しい使い方を確認しましょう。

・栄養ドリンク
一部の商品には保存や風味のために微量のアルコールが含まれているものがあります。子どもは分解が難しく、ふらつき・顔の赤み・倦怠感といった中毒症状を起こす場合があります。
子どもに与える際は、必ず成分表示を確認し、アルコールが含まれていないかチェックしてください。



身近なアルコール製品の存在を理解し、置き場所や使い方に気を配ることが、子どもの安全につながります。

つばを飲むのも痛い…それ、風邪じゃないかも?


こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

お盆明けから、医療機関では新型コロナの患者が急増しています。

特に目立つのが「とにかく喉が痛い!」という訴えで、中には「カミソリを飲み込んだような痛み」と表現する人もいます。

 

実は今、流行の兆しを見せているのが、新型コロナの新たな変異株「ニンバス」です。

このウイルスは、これまでの型に比べて喉の痛みが強く出やすいのが特徴とされています。

 

〈症状の一例〉

・夜中に痛みで目が覚める

・つばを飲み込むのがつらい

・喉の痛みが長引く など

 

感染者が今後も増えると予測されています。

しかし、必要以上に恐れる必要はありません。

マスク・手洗い・換気といった基本的な対策をあらためて意識し、丁寧に続けていきましょう。

 

「風邪かな?」と思っても、いつもと違う強い喉の痛みを感じた場合は、早めに受診を。

家族や周囲の人を守るためにも、体調管理に気をつけましょう。

冷たい飲み物で体を冷やしすぎていませんか?

こんにちは、デンネツ広報担当です。

暑さが厳しいこの時期、ついキンキンに冷えたジュースやお茶に手が伸びてしまいますよね。ですが、その“冷たさ”が知らないうちに体にとって負担になっていることがあります。

冷たい飲み物を一気に飲むと…
・胃腸が冷えて消化機能が一時的に低下する
・自律神経が乱れて体温調節がうまくいかなくなる
・血流が悪くなり免疫力が低下する
・喉の粘膜が弱まりウイルスが侵入しやすくなる

このように体の内側が冷えることで、体調不良につながることもあります。

とはいえ、「冷たいものを控えましょう」と言われても、暑い日にはやはり冷たい飲み物が欲しくなりますよね。そんなときは、ちょっとした工夫で体への負担を減らすことができます。

〈冷たい物を飲むときの工夫〉
・ゆっくり、少しずつ飲む
 一度にたくさんの冷たいものが体内に入ることで体は冷えます。
 一気に摂取せず、口に含んで味わうようにすると、体が急激に冷えるのを防げます。

・常温の飲み物と交互にとる
 冷たい飲み物のあとに、常温の水やぬるま湯をひと口飲むだけでも、体の冷え方がやわらぎ、
胃腸への負担も軽減できます。

「自分の体に合った飲み方」を意識して、この暑い時期を元気に乗り切りましょう!


「トコジラミ」旅行先から持ち帰ってしまったら?

こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

この夏、皆さまはどこか旅行に行かれましたか。

 

コロナ禍による行動制限が緩和され、観光やビジネスでの人の移動が活発になる一方、世界的に問題となっている「トコジラミ(南京虫)」の国内流入リスクも高まっています。

 

トコジラミは、宿泊施設や公共交通機関などに潜んでいる場合があり、衣類や荷物に付着して自宅へ持ち込まれることがあります。

 

室内に侵入すると、ベッドや家具の隙間に潜み、夜間に吸血します。刺されると、トコジラミの唾液によるアレルギー反応で強いかゆみや発疹が現れ、場合によっては発熱を伴うこともあります。
また、繁殖力が非常に高いため、被害が広がりやすいのが特徴です。

 

〈市販の殺虫剤は効く? 注意点は?〉

市販品にもトコジラミ対応の殺虫剤があります。しかし、押し入れの奥や家具の裏など薬剤が届きにくい場所に潜んでいると、完全に駆除するのは難しいのが現実です。さらに近年は薬剤に強い(抵抗性をもつ)トコジラミも確認されており、殺虫剤だけでの根絶は困難になっています。

 

確実な駆除には専門的な知識と丁寧な作業が必要です。

 

〈相談は信頼できる窓口へ〉

トコジラミ駆除業界は歴史が浅く、価格のばらつきや悪質な業者も見られます。

 

薬剤を部屋全体に散布する業者もあれば、子どもやペットへの影響を考慮した処理する業者もあります。そのため、事前の相談がとても重要です。

 

作業内容・費用・安全面についてしっかり説明を受け、納得できる業者を選びましょう。

 

不安な場合は、最寄りの保健所や「日本ペストコントロール協会」への相談も有効です。同協会は各都道府県に支部があり、信頼できる業者の紹介や無料相談を行っています。

 

最近は薬剤や駆除方法の進歩により、個人での対応も可能になってきました。トコジラミは目に付きにくい場所に潜むため、早めの対応が何より大切です。信頼できるプロの知恵を借りつつ、落ち着いて対策を進めましょう。

川で冷やしたスイカ それ…実は危険かも

夏を代表する食べ物、スイカ。
アウトドアやレジャーにもぴったりで、川で丸ごと冷やし、その場で切り分けて食べる――そんな自然の醍醐味を楽しみたい方もいるでしょう。
しかし、一見きれいに見える清流でも、自然の川には細菌やウイルス、寄生虫が潜んでいることがあります。
「皮が厚いから大丈夫」と思っても、冷やしたあとにそのままカットすると、手や包丁を通じて果肉に菌が移ることも。
特に夏は一年で最も食中毒が多い季節。わずかな油断が体調不良につながりかねません。

 

〈安全にスイカを楽しむためのポイント〉
・密封できる袋に入れてから川につける
・冷やした後は表面をしっかり洗ってからカット
・包丁やまな板もこまめに洗って清潔に保つ
・可能ならクーラーボックスや氷で冷やすのがベスト夏を思い切り楽しむために、少しの衛生への配慮を。

 


アウトドアでも「おいしく、安全に」スイカを味わいましょう!

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