除菌関連・感染症対策の
豆知識・雑学BLOG

子どもとアルコールの思わぬ接点

こんにちは、デンネツ広報担当です。

「アルコール」と聞くと、多くの方は“お酒”を思い浮かべるでしょう。
しかし実際には、私たちの身近な製品にも、さまざまな形でアルコールが含まれています。大人にとっては便利なものであっても、子どもにとっては思わぬリスクにつながることがあります。どんな状況や製品に潜んでいるのか、知っておきましょう。


〈外から触れるリスク:店舗の噴射式消毒液〉
噴射式の消毒液は、背の低い子どもにとって噴霧が目に入りやすい高さにあります。
目に入ってしまうと痛みや充血などの症状が出る場合があります。なかには重症化する場合もあるため、注意が必要です。

万が一目に入った場合は、こすらずすぐに流水で洗い流してください。
それでも赤みや痛みが続く場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。


〈口に入るリスク:身近な製品に含まれるアルコール〉
アルコールは消毒液のほか、飲料や生活用品にも含まれています。
子どもが誤って口にした場合、少量でもめまい・頭痛・吐き気などを引き起こす恐れがあります。

・マウスウォッシュ
口腔内の殺菌効果を高めるため、多くの商品にアルコールが配合されています。誤飲すると胃や腸の粘膜を刺激し、吐き気や腹痛の原因になることがあります。
子どもが使用する際は、必ず大人がそばで見守り、正しい使い方を確認しましょう。

・栄養ドリンク
一部の商品には保存や風味のために微量のアルコールが含まれているものがあります。子どもは分解が難しく、ふらつき・顔の赤み・倦怠感といった中毒症状を起こす場合があります。
子どもに与える際は、必ず成分表示を確認し、アルコールが含まれていないかチェックしてください。



身近なアルコール製品の存在を理解し、置き場所や使い方に気を配ることが、子どもの安全につながります。

つばを飲むのも痛い…それ、風邪じゃないかも?


こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

お盆明けから、医療機関では新型コロナの患者が急増しています。

特に目立つのが「とにかく喉が痛い!」という訴えで、中には「カミソリを飲み込んだような痛み」と表現する人もいます。

 

実は今、流行の兆しを見せているのが、新型コロナの新たな変異株「ニンバス」です。

このウイルスは、これまでの型に比べて喉の痛みが強く出やすいのが特徴とされています。

 

〈症状の一例〉

・夜中に痛みで目が覚める

・つばを飲み込むのがつらい

・喉の痛みが長引く など

 

感染者が今後も増えると予測されています。

しかし、必要以上に恐れる必要はありません。

マスク・手洗い・換気といった基本的な対策をあらためて意識し、丁寧に続けていきましょう。

 

「風邪かな?」と思っても、いつもと違う強い喉の痛みを感じた場合は、早めに受診を。

家族や周囲の人を守るためにも、体調管理に気をつけましょう。

冷たい飲み物で体を冷やしすぎていませんか?

こんにちは、デンネツ広報担当です。

暑さが厳しいこの時期、ついキンキンに冷えたジュースやお茶に手が伸びてしまいますよね。ですが、その“冷たさ”が知らないうちに体にとって負担になっていることがあります。

冷たい飲み物を一気に飲むと…
・胃腸が冷えて消化機能が一時的に低下する
・自律神経が乱れて体温調節がうまくいかなくなる
・血流が悪くなり免疫力が低下する
・喉の粘膜が弱まりウイルスが侵入しやすくなる

このように体の内側が冷えることで、体調不良につながることもあります。

とはいえ、「冷たいものを控えましょう」と言われても、暑い日にはやはり冷たい飲み物が欲しくなりますよね。そんなときは、ちょっとした工夫で体への負担を減らすことができます。

〈冷たい物を飲むときの工夫〉
・ゆっくり、少しずつ飲む
 一度にたくさんの冷たいものが体内に入ることで体は冷えます。
 一気に摂取せず、口に含んで味わうようにすると、体が急激に冷えるのを防げます。

・常温の飲み物と交互にとる
 冷たい飲み物のあとに、常温の水やぬるま湯をひと口飲むだけでも、体の冷え方がやわらぎ、
胃腸への負担も軽減できます。

「自分の体に合った飲み方」を意識して、この暑い時期を元気に乗り切りましょう!


「トコジラミ」旅行先から持ち帰ってしまったら?

こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

この夏、皆さまはどこか旅行に行かれましたか。

 

コロナ禍による行動制限が緩和され、観光やビジネスでの人の移動が活発になる一方、世界的に問題となっている「トコジラミ(南京虫)」の国内流入リスクも高まっています。

 

トコジラミは、宿泊施設や公共交通機関などに潜んでいる場合があり、衣類や荷物に付着して自宅へ持ち込まれることがあります。

 

室内に侵入すると、ベッドや家具の隙間に潜み、夜間に吸血します。刺されると、トコジラミの唾液によるアレルギー反応で強いかゆみや発疹が現れ、場合によっては発熱を伴うこともあります。
また、繁殖力が非常に高いため、被害が広がりやすいのが特徴です。

 

〈市販の殺虫剤は効く? 注意点は?〉

市販品にもトコジラミ対応の殺虫剤があります。しかし、押し入れの奥や家具の裏など薬剤が届きにくい場所に潜んでいると、完全に駆除するのは難しいのが現実です。さらに近年は薬剤に強い(抵抗性をもつ)トコジラミも確認されており、殺虫剤だけでの根絶は困難になっています。

 

確実な駆除には専門的な知識と丁寧な作業が必要です。

 

〈相談は信頼できる窓口へ〉

トコジラミ駆除業界は歴史が浅く、価格のばらつきや悪質な業者も見られます。

 

薬剤を部屋全体に散布する業者もあれば、子どもやペットへの影響を考慮した処理する業者もあります。そのため、事前の相談がとても重要です。

 

作業内容・費用・安全面についてしっかり説明を受け、納得できる業者を選びましょう。

 

不安な場合は、最寄りの保健所や「日本ペストコントロール協会」への相談も有効です。同協会は各都道府県に支部があり、信頼できる業者の紹介や無料相談を行っています。

 

最近は薬剤や駆除方法の進歩により、個人での対応も可能になってきました。トコジラミは目に付きにくい場所に潜むため、早めの対応が何より大切です。信頼できるプロの知恵を借りつつ、落ち着いて対策を進めましょう。

川で冷やしたスイカ それ…実は危険かも

夏を代表する食べ物、スイカ。
アウトドアやレジャーにもぴったりで、川で丸ごと冷やし、その場で切り分けて食べる――そんな自然の醍醐味を楽しみたい方もいるでしょう。
しかし、一見きれいに見える清流でも、自然の川には細菌やウイルス、寄生虫が潜んでいることがあります。
「皮が厚いから大丈夫」と思っても、冷やしたあとにそのままカットすると、手や包丁を通じて果肉に菌が移ることも。
特に夏は一年で最も食中毒が多い季節。わずかな油断が体調不良につながりかねません。

 

〈安全にスイカを楽しむためのポイント〉
・密封できる袋に入れてから川につける
・冷やした後は表面をしっかり洗ってからカット
・包丁やまな板もこまめに洗って清潔に保つ
・可能ならクーラーボックスや氷で冷やすのがベスト夏を思い切り楽しむために、少しの衛生への配慮を。

 


アウトドアでも「おいしく、安全に」スイカを味わいましょう!

夏は「細菌」による食中毒に要注意!

食中毒の原因は年間を通じてさまざまですが、特に夏は細菌が原因となるケースが多くなります。
鶏肉や卵、生野菜、加熱が不十分な料理などは細菌が増殖しやすく、お弁当や作り置きの管理には注意が必要です。


代表的な細菌と主な原因食品は以下の通りです:
   • サルモネラ(肉・卵)
   • カンピロバクター(鶏肉)
   • 腸管出血性大腸菌 O-157など(加熱不足の肉や野菜)
   • 黄色ブドウ球菌(手指の傷から)
   • セレウス菌(パスタ・チャーハンなどの穀類)
   • ウェルシュ菌(カレーや煮物を長時間放置)
これらの中には、少量の毒素でも環境次第で重篤な症状を引き起こすものもあります。

〈手洗いは“丁寧に2回”がおすすめ〉
手洗いは食中毒予防の基本です。
「10秒×2回」の手洗いを行うことで、時間をかけた1回の手洗いと比べて、ウイルス量を1/10〜1/100にまで減らすことができるとされています。
調理前の手洗いでは、以下の点を意識しましょう。
   • 指1本ずつを包むように洗う
   • 手首や親指、指の間、爪の間までしっかり洗う
   • 洗った後は合掌のように手を合わせて水を切る
   • 手指を乾燥させてから、アルコール消毒を行うとより安心

特に生肉・生魚を扱った後は、こまめな手洗いを心がけましょう。

〈お弁当づくりで気をつけたいポイント〉
夏場のお弁当は「水分」が細菌増殖の原因になります。以下の工夫が安全につながります。
   • 水分の多い煮物などは避ける
   • 熱いまま容器に詰めず、冷ましてから入れる
   • 保冷剤を活用し、保存温度に注意する
   • 仕切りには大葉やバランなど、水気の少ないものを使う

〈食中毒の症状が出たらすぐに医療機関へ〉
下痢、嘔吐、発熱などの症状が現れた場合は、自己判断せず、すぐに医療機関を受診しましょう。
特に下痢止めの安易な使用は避け、こまめな水分補給が大切です。
また、食べたものの内容や、外食時のレシート、症状の経過などを記録しておくと、診断時に役立ちます。

【小さな虫が大きな被害に?チャタテムシとは】

蒸し暑いこの時期に気をつけたい害虫、「チャタテムシ」をご存知でしょうか?
ヒアリやトコジラミのように話題になることは少ないものの、昔から日本で悩まされている厄介な害虫の一種です。
体長はわずか1mmほどで、高温多湿な環境を好み、食品や書籍、押し入れなどに潜んでいます。毒を持っていたり、感染症を媒介したりすることはありませんが、死骸やフンがハウスダストとなり、喘息やアレルギー性鼻炎の原因になることがあります。
特にダニと同時に発生すると、症状が悪化することもあるため注意が必要です。

 

<潜みやすい場所と発生のサイン>
チャタテムシが発生しやすい場所は、以下の通りです。
• 窓周辺(結露やカビが原因)
• エアコン内部(湿気・ホコリ・カビが温床に)
• 押し入れ・戸棚・締め切った部屋
• 食品(乾麺や菓子類など)
• 書籍・雑誌類(ホコリやカビをエサに)
カビ臭さや目に見えるカビは、チャタテムシ発生のサインかもしれません。

 

<予防のポイント>
以下のような対策を日常的に行うことで、発生を防ぐことができます。
• 換気や除湿をこまめに行う
• 家具は壁から少し離して通気を確保する
• 食品は密閉容器に入れるか、冷蔵庫で保管する
• 敷物や収納スペースは定期的に清掃し、乾燥させる

 

<見つけたときの対処法>
チャタテムシを見つけた場合は、殺虫剤などで駆除した後、次のように対処しましょう。
• 窓や床:消毒用アルコールを吹きかけて、布などで拭き取る
• エアコン:防カビスプレーで清掃し、送風で乾燥させる
• 押し入れ:物を減らし、防虫剤を設置する
• 食品にいた場合:念のため処分をする

 

湿気やカビのある環境では、どの家庭でも発生する可能性があります。
日頃から清潔を保ち、気になる場所は早めに確認・対策しておきましょう。

自宅での「低温調理」、実はリスクも?注意すべきポイントとは

自宅での「低温調理」、実はリスクも?注意すべきポイントとは

こんにちは、デンネツ広報担当です。
皆さんは、サラダチキンやローストビーフを低温調理で作ったことがありますか?
近年、自宅でも手軽にプロのような仕上がりが目指せるとして、「低温調理」が注目を集めています。
この調理法は、肉などをやわらかくジューシーに仕上げられる一方で、衛生管理を怠ると食中毒のリスクが伴います。

 

〈おいしく安全に楽しむために──低温調理のポイント〉
低温調理は、時間をかけてじっくりと加熱する調理方法です。上手に活用すれば、家庭でも本格的な味わいが楽しめますが、いくつかの衛生上の注意が必要です。

• 調理は必ず清潔な手と道具で行う。

• 密封袋は使い捨てタイプを毎回新しく使用する。

• 購入時点で衛生的に取り扱われている新鮮な食材を選ぶ。

• 食材にはなるべく素手で触れず、トングや手袋などを活用する。

• 調理後は90分以内を目安に、なるべく早く食べる。保存する場合は氷水で急冷して、なるべく早く冷蔵庫で保存する。

 

〈鶏肉調理は特に注意を〉
とくに鶏肉には、カンピロバクター菌のリスクがあるため、十分な加熱が不可欠です。
この菌を死滅させるには、鶏肉の中心温度を「63℃で30分」保つ必要があります。
また、「70℃なら3分」「75℃なら1分」でも効果があるとされますが、いずれの場合も、時間と温度の両方を満たし、中心部までしっかりと熱を通すようにしましょう。

 

〈手軽さの裏にあるリスクも忘れずに〉
低温調理は、誰でも本格的な料理に挑戦できる魅力的な方法ですが、正しい知識と衛生・温度管理が欠かせません。
誤った調理法は、食中毒など健康へのリスクを高める恐れがあります。
しっかりとポイントを押さえて、安全でおいしい低温調理を楽しみましょう。

お風呂のお湯、毎回入れ替えていますか?

毎日のバスタイム。

水道代や光熱費が気になり、2〜3日同じお湯を使い続けているという方も増えているようです。
皆さんは、毎回お湯を入れ替える派でしょうか?

お湯を使いまわすことで、実際にどれほどの節約につながるのか、デンネツが調べてみました。たとえば、都市ガスを使用した場合の目安として、1日あたりの費用は以下の通りです。(※地域や契約内容により異なります)

・追い焚き:約100円/日
・入れ替え:約120円/日
・足し湯:約110円/日

ご家族の人数が多いご家庭ほど、この差は大きくなります。
水の使用量も抑えられるため、ちょっとした節約習慣として取り入れているご家庭もあるようです。

ただし、忘れてはいけないのが「衛生面」。

お湯を長く使い続けると、ぬめりやにおい、雑菌の繁殖など、衛生上のトラブルが起きやすくなります。
そのため、節約と衛生のバランスを上手に取ることが大切です。

<清潔を保ちながら賢く節約するためのポイント>
・浴槽やお湯の配管はこまめに掃除を
・入浴剤の使用は控えめにして、菌の増殖を防ぐ工夫を
・お風呂用の洗浄剤を活用して、雑菌の繁殖を抑える

最近では、お風呂の残り湯に使える洗浄剤も市販されています。

これらはぬめりや臭い、菌の繁殖を抑える成分が含まれており、一定期間お湯を清潔に保ちやすくなるため、翌日以降の入浴や洗濯への再利用にも役立ちます。
ただし、完全な除菌を保証するものではないため、掃除との併用が効果的です。

節約ももちろん大切ですが、健康と安心は何よりも優先したいもの。
無理なく続けられて、衛生的にも安心な方法を取り入れながら、バスタイムをもっと心地よい時間にしていきましょう。

スマホから食中毒?ノロウイルスにご用心!

食事中、ついスマホに手が伸びてしまうことはありませんか?
また、トイレの中でもスマホを使ってしまうという人も多いかもしれません。でも実は、こうした何気ない行動が、ノロウイルスのような感染症の原因になることがあるのです。

 <スマホがウイルスの運び屋に?>
 

ノロウイルスは、吐き気や下痢などを引き起こす感染症で、特に乳幼児や高齢者では重症化する恐れがあります。

 

問題は、スマホの表面にウイルスが付着するリスクです。たとえば、トイレ内でスマホを使用した場合、ウイルスがスマホに付着することがあります。
手を丁寧に洗っても、その後にスマホに触れると、せっかく洗った手に再びウイルスが移ってしまうことに……。

 

パンやおにぎりなどを手づかみで食べる際には、手の清潔さが何よりも大切。食事中はスマホを触らないよう意識することが、感染リスクを減らす一歩です。

 

<感染予防の基本をおさらい>

 

石けんで丁寧な手洗いを
 指の間や爪の周りまでしっかりと洗い、30秒以上の手洗いを心がけましょう。

 

・食品は十分に加熱
 二枚貝などは、中心温度85〜90℃で90秒以上加熱することが推奨されています。

 

・スマホの取り扱いに注意
 トイレでの使用を避ける、食事の前後には触らないなど、少しの心がけで感染予防につながります。

 

<毎日の「ちょっとした習慣」がカギ!>

 

ウイルスは目に見えませんが、日々のちょっとした配慮で、感染リスクを大きく減らすことができます。
スマホの使い方や手洗いのタイミングを見直し、健康的な暮らしを守りましょう。

万博で話題のレジオネラ属菌、感染するとどうなる?

大阪・関西万博の会場で、基準値の約20倍にあたる「レジオネラ属菌」が検出され、水上ショーが中止になったことをご存知でしょうか?


この菌は、実は自然界の川や土の中に広く存在する細菌ですが、増殖しすぎると「肺炎」などの重い症状を引き起こすおそれがあります。

感染は“水しぶき”や“ミスト”を吸い込むことで起こり、特に免疫力が低下している方や高齢者は注意が必要です。

 

【家庭でも気をつけたいポイント】

  • 加湿器(特に超音波式タイプ)
  • 循環式浴槽(追い焚き機能付き・24時間風呂)
  • シャワーヘッド、エアコンの内部など
 

【定期的な掃除と洗浄がカギ!】

「なんとなくだるい」「咳が続く」といった症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
レジオネラ症は放置せず、早期に適切な対処をすることが大切です。

 

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春に胃腸炎が流行?子どもを中心に拡大中ー その原因と対策とは

例年は冬場に多く見られる「感染性胃腸炎」ですが、今春は全国の保育施設などで相次いで発生しています。主な原因はノロウイルスのほか、近年報告が増えている「サポウイルス」や「アストロウイルス」。いずれも強い感染力を持ち、特に幼い子どもを中心に拡大しています。

 

[なぜ今? 背景に“天候不順”と“免疫負債”]
この時期としては異例の流行には、急激な寒暖差による体調不良に加え、コロナ禍での感染対策によって生じた「免疫負債」が関係しています。長期間にわたりウイルスとの接触機会が少なかったことで、免疫力が低下し、感染しやすい状態になっているのです。また、海外との往来が増加したことで、国内に異なる型のウイルスが持ち込まれた可能性も指摘されています。

 
[アルコールはNG! 石けんと水での徹底洗浄を]
これらのウイルスはアルコール消毒では効果が薄く、確実な予防には「石けん+流水」での手洗いが基本です。嘔吐物の処理や衣類の洗浄には、塩素系消毒剤や、85℃以上の熱湯で1分以上の処理が有効です。
 
[回復後も油断は禁物]
症状が治まっても、体内には約3週間ウイルスが残存し、便を通じて排出され続けます。そのため、回復後も手洗いを徹底し、家庭内での衛生管理を継続することが感染予防の鍵となります。
 
[梅雨時は“細菌性”にも注意]
6月以降は、ウイルス性に代わり細菌による食中毒のリスクが高まります。食材の調理や保存方法、手洗いなど、日常の食品衛生を見直すことが重要です。
 
感染を防ぐためには、「正しい知識」と「こまめな行動」が大切です。手洗いや衛生習慣を日常に取り入れ、家族みんなで感染予防に努めましょう。

同じようで実は違う!殺菌・除菌・消毒の違い

こんにちは。株式会社デンネツ、広報担当です。
日常生活や業務の中で頻繁に目にする「殺菌」「除菌」「消毒」という言葉。
これらの違いを正しく理解されているでしょうか。
一見似ているように見えますが、それぞれには目的や使用場面に応じた明確な違いがあります。

 

【殺菌とは?】
「殺菌」とは、細菌などの微生物を死滅させることを目的とした処理です。
この表現は主に医薬品や医薬部外品に限定して使用が認められており、特定の菌に対して有効性が証明された製品にのみ表示が許されています。
医療機関や食品加工現場など、極めて高い衛生レベルが求められる環境で用いられます。

 

【除菌とは?】
「除菌」は、対象物の表面に付着した菌の数を減少させ、清潔な状態を保つことを目的としています。
テーブル、ドアノブ、スマートフォン、子どものおもちゃなど、日常的に触れる場所での使用が一般的です。
あくまで菌を「減らす」処理であり、完全に取り除くわけではありませんが、日々の衛生管理に取り入れることで清潔な環境を維持できます。

 

【消毒とは?】
「消毒」とは、病原性を持つ菌やウイルスを無毒化し、感染力を失わせることを目的とした処理です。
医療現場だけでなく、感染症が流行する季節には、手指・ドアノブ・トイレの便座など感染リスクの高い箇所に対する消毒が重要です。
ウイルスや細菌の拡散を防ぎ、安全な環境を保つための基本的な対策といえます。

 

違いをまとめますと

 
  • 殺菌:菌を死滅させる。医薬品にのみ使用される表現。
  • 除菌:菌の数を減らして清潔を保つ。日常的な衛生管理に適している。
  • 消毒:病原体を無毒化し、感染リスクを抑える。医療・感染予防に有効。
 

それぞれ目的や効果が異なるため、使用する場面に応じて適切に選択し、正しく使用することが大切です。
迷われた際は、製品パッケージに記載されている用途や成分表示をご確認のうえ、判断されることをおすすめいたします。

【抗生物質は万能ではない?意外と知らない薬の話】

こんにちは、デンネツ広報担当です!

 

風邪をひいたとき、病院でもらう薬=抗生物質だと思っていませんか?

実は、風邪には抗生物質が効かないのです。

今回は、意外と知られていない“薬のお話”をわかりやすくご紹介します。

 


【風邪に抗生物質は効かない】

抗生物質が効くのは「細菌」に対してだけなんです。しかし、風邪のほとんどは「ウイルス」が原因です。 つまり、風邪をひいたときに抗生物質を飲んでも、効果はほとんどありません。

 



【抗生物質が効く細菌による感染症】
・中耳炎
・扁桃炎(溶連菌)
・肺炎
・尿路感染症 など

【抗生物質が効かないウイルスによる感染症】
・風邪
・インフルエンザ
・ノロウイルス
・手足口病 など

 

ウイルスには抗生物質は効きませんが、これらの感染症には、症状を和らげるための対症療法や、必要に応じて抗ウイルス薬が使われることもあります。

 


【耐性菌(たいせいきん)の問題】

抗生物質を必要ないときに使いすぎると、薬が効かない菌が増えてしまうこともあります。
「必要なときに、正しく使う」ことが非常に大切です。

 



【風邪をひいたときに効果的な対策】
1.しっかり休む

2.水分補給

3.消化の良い食事

4.症状に合わせた対症療法(※市販薬や処方薬)

 

 ・熱が高ければ解熱剤

 ・鼻水や咳がつらければそれぞれの症状に合った薬

 →「治す」薬ではなく、「楽にする」ための薬と考えましょう。

 



抗生物質は、必要なときに適切に使うことで効果を発揮します。
薬が効かなくなるリスクを防ぐためにも、正しい知識を持ち、安心・安全に使っていきましょう。

風邪予防にうがい薬は本当に必要?

こんにちは。デンネツ広報担当です。

風邪が流行し始めるこの季節、うがい薬を使って予防しようとする方も多いのではないでしょうか。

しかし実は、「水だけのうがい」が風邪の予防にとても効果的であることをご存じですか?

 

〈京都大学の研究が示した“水うがい”の効果〉

京都大学の研究では、387名を「水うがい」「ヨード液うがい」「うがいなし」の3グループに分け、2か月間にわたって調査を実施しました。

その結果は以下の通りです。

 

・水うがいを行ったグループでは、風邪の発症率が約40%減少

・うがい薬を使ったグループでは、約12%の減少

 

このことから、水うがいの方がより高い予防効果を示すことが科学的に明らかになりました。

 

〈うがい薬を常用しない方がよい理由〉

口やのどには、「常在菌」と呼ばれる身体を守る働きを持つ菌が存在しています。

うがい薬を頻繁に使用しすぎると、これらの“良い菌”まで殺菌してしまい、防御力が低下してウイルスに感染しやすくなる恐れもあります。

 

つまり、重要なのは「殺菌すること」よりも「洗い流すこと」。

水だけのうがいでも、ウイルスをしっかりと排除することが可能なのです。

 

〈正しい水うがいの方法〉

1.まず手をきれいに洗う

2.口を軽くすすいでから、水を含んでのどの奥で5秒ほどガラガラ

3.これを数回繰り返す

 

日常的にこの習慣を取り入れることで、風邪予防の効果が期待できます。

 

〈うがい薬の使いどきは?〉

「それでは、うがい薬はまったく不要なの?」と思われるかもしれません。

決してそうではなく、感染が拡大している時期や、のどに違和感があるときなど、

一時的に使用することには意味があります。

その際は、必ず使用方法を守って正しく使うようにしましょう。

 

〈大切なのは“使い分け”〉

日常の予防には → 水うがい

感染が気になる場面では → うがい薬

 

「どちらが良いか」ではなく、場面に応じて正しく使い分けることが風邪予防の鍵です。

この機会に、「正しいうがいの選び方」に目を向けてみてはいかがでしょうか?

風邪をひきやすいのは「呼吸」のせいかも?

こんにちは。デンネツ広報担当です。

 

「最近、朝起きてもスッキリしない…」「なんとなく体調がすぐれない…」そんなことはありませんか?

もしかすると、無意識にしている「口呼吸」が原因かもしれません。

 
 

〈口呼吸と鼻呼吸の違い〉

口呼吸では、冷たく乾燥した空気が直接のどや肺に入り込み、粘膜が乾いて炎症を起こしやすくなります。

一方で、鼻呼吸では鼻毛や粘膜がウイルスや細菌をとらえ、空気を加湿・加温してから体内に取り込むため、感染症から体を守る役割を果たします。

つまり、口呼吸ではこうした“防御機能”が十分に働かず、病原体が体内に侵入しやすくなってしまうのです。

 
 

〈口呼吸が引き起こすのは風邪だけじゃない〉

・虫歯や歯周病のリスク増加

・いびきや睡眠の質の低下

・口臭やのどの乾燥・不快感

・子どもの歯並びや顔つきに影響することも

 

〈今日から始められる!口呼吸を防ぐ方法〉

・日中も鼻呼吸を意識する

・正しい姿勢を心がける(猫背は口呼吸の原因に)

・鼻づまりをこまめにケアする

・就寝時は「口閉じテープ」の活用もおすすめ

 

毎日のちょっとした意識が、風邪を寄せつけない体づくりの第一歩になります。

「鼻呼吸」を習慣にして、健康な毎日を目指しましょう!

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