除菌関連・感染症対策の
豆知識・雑学BLOG

胃の常識が変わったきっかけ ピロリ菌を見つけた人の話

こんにちは、デンネツ広報担当です。

「胃の中は強い酸があるので、菌は住めない」昔は、そんなふうに考えられていました。でも現在は、胃の中にすみつく菌がよく知られています。それが「ピロリ菌」です。

〈ピロリ菌って何?〉
ピロリ菌は、胃の粘膜にくっついて暮らす細菌です。
感染が続くと胃炎の原因になったり、胃・十二指腸潰瘍に関係したりすることがあります。
胃がんとの関係も知られていて、今では「除菌」という言葉もよく聞くようになりました。

〈見つけたのは、オーストラリアの2人〉
1980年代、ロビン・ウォレン博士とバリー・マーシャル博士は、胃の組織を調べる中で、らせん状の菌がいることに気づきました。

ところが当時は、「胃の中で菌が生きられるはずがない」という考えが当たり前でした。そのため、研究はすぐには受け入れられませんでした。

〈証明のために“自分で飲んだ”〉
マーシャル博士は、菌が胃の病気に関係していることを示すため、自らピロリ菌を飲む実験を行いました。その後、胃炎の症状が出て、菌が体に影響を与えることを示す大きなきっかけになりました。今思うとかなり無茶ですが、それほど強い思いで研究していたのかもしれません。

〈当たり前が、当たり前じゃないこともある〉
その後、ピロリ菌が胃炎や消化性潰瘍に関係することが広く認められ、2005年にはノーベル生理学・医学賞の受賞にもつながりました。最初は「そんなはずない」と言われたことが、いまでは広く知られるようになっています。こういう話は、意外と身の回りにもあるのかもしれません。

感染症対策や衛生管理の世界でも、「これが当たり前」と思われていたことが見直されることがあります。日々の予防や清潔習慣も、新しい知識を取り入れていきたいですね。

手を拭くハンカチ、清潔だと思い込んでいませんか?

こんにちは、デンネツ広報担当です。

感染症対策として、手洗いはとても大切です。
ですが、洗った手を拭いたあとのハンカチは、清潔な状態といえるでしょうか。
湿ったままになっている場合は、注意が必要です。

〈湿ったままだと菌が増えやすい〉
手を拭いた直後のハンカチを、そのままポケットやバッグに入れておくと、乾きにくい状態が続きます。
「そのうち乾くから大丈夫」と思いがちですが、乾くまでに時間がかかると、その間菌が増えやすくなります。
手を拭いたハンカチは見た目は汚れていなくても、衛生的とは言い切れません。
大切なのは、濡れたまま長時間置かないことです。

〈日常でできる工夫〉
・ハンカチは1枚だけでなく、複数枚を使い分ける
・使ったハンカチは早めに洗濯する
・長時間、濡れたままポケットやバッグに入れたままにしない
・ハンカチの貸し借りはしない

手洗いはとても大切ですが、手を拭いたあとの扱いも衛生管理のひとつです。
毎日の何気ない行動を少し見直すことが、清潔な環境づくりにつながります。

花粉症かと思ったら… 花粉症と風邪の見分け方

こんにちは、デンネツ広報担当です。

春になると、鼻水やくしゃみ、のどの違和感が続き、「今年も花粉症かな」と感じる方は多いのではないでしょうか。

ですがこの時期、花粉症だと思っていた症状が、実は風邪だったということもあります。

〈春は「いつもの不調」と思いやすい〉
花粉症も風邪も、次のような似た症状が出ることがあります。

・鼻水
・くしゃみ
・鼻づまり
・のどの違和感 など
そのため、症状だけで見分けるのが難しい場合があります。

〈見分けるヒント〉
◯花粉症の場合
・透明でさらっとした鼻水が続く
・目のかゆみや充血を伴う
・発熱はあまりみられない など

◯風邪の場合
・のどの痛みや咳、だるさを感じる
・微熱や発熱を伴う
・鼻水が白や黄色っぽくなる など

〈症状があるときこそ基本の対策を〉
花粉症は、花粉をできるだけ体に入れない工夫が基本です。外出時のマスク着用や、帰宅時に衣類の花粉を払うことなどが対策として有効です。

一方、風邪が疑われるときは、手洗いや換気、せきエチケットなど、周囲への配慮を含めた基本的な対策が大切です。

どちらか迷うときほど、基本的な衛生対策を丁寧に行うことを意識しましょう。

毎年花粉症を経験している方ほど、「今年も花粉のせいかな」と思いがちです。

「なんとなくいつもの不調」と見過ごさず、早めに体をいたわることが、自分自身だけでなく周囲を守ることにもつながります。

母親が感染症にかかった時 赤ちゃんへの授乳はNG?

こんにちは、デンネツ広報担当です。

体調を崩したとき、「このまま赤ちゃんに授乳しても大丈夫?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。

〈基本的には母乳をやめる必要はない〉
多くの感染症では、赤ちゃんにうつる原因は母乳そのものよりも、咳やくしゃみのしぶき、手指を介した接触が中心とされています。

そのため、すぐに授乳をやめる必要はなく、まずは感染を広げない工夫を意識することが大切です。

〈注意したいのは授乳よりも接触〉
感染のリスクとして気をつけたいのは、咳やくしゃみ、手指を介した接触です。授乳の前後には、基本的な対策を心がけましょう。

・授乳やお世話の前後は、石けんと流水で手洗い
・咳やくしゃみがあるときはマスクを着用
・赤ちゃんの顔の近くで咳き込まないように意識する

〈症状や服用中の薬は相談を〉
高熱が続いている場合や、強いだるさがある場合、服用している薬の影響が気になる場合は、医師の指示を優先することが大切です。
診察のときに「授乳中です」と伝えておくと安心です。
授乳中に服用できる薬もありますが、自己判断せず、医師や薬剤師に相談して決めましょう。

〈例外もあるので、不安なら相談を〉
一部には、母乳を通じた感染に注意が必要な感染症もあります。

・HIV(ヒト免疫不全ウイルス)
・HTLV1(成人T細胞白血病ウイルス)
・CMV(サイトメガロウイルス) など


もし該当する可能性があるときや、医師から指示があるときは、その判断を優先してください。
熱が高い、ふらつく、しんどい…そんなときは、無理をしないことも大切です。
母乳でもミルクでも、搾乳でも、その日の体調に合わせて続けやすい方法を選んでくださいね。

風邪の原因として最も多いウイルス ライノウイルスとは?

こんにちは、デンネツ広報担当です。

風邪の原因というと、さまざまなウイルスが思い浮かぶかもしれませんが、なかでも大きな割合を占めるのがライノウイルスです。

〈ライノウイルス感染症とは?〉
ライノウイルス感染症といわれるとピンと来ないかもしれませんが、よく見られる「鼻かぜ」のことを指します。
ウイルスが原因で発症する風邪のうち、ライノウイルスが関わる割合は半分近くにのぼるという報告もあります。

ライノウイルスは、子どもから大人まで年齢を問わず感染しやすく、くしゃみや咳による飛沫のほか、ウイルスが付着した手や身の回りの物に触れることでも感染が広がります。
また、種類がとても多いのも特徴です。そのため、一度かかっても十分な免疫がつきにくく、何度も風邪をひく原因になることがあります。

流行のピークは秋から春にかけてですが、一年を通して発生しており、季節を問わず注意が必要です。

〈ライノウイルス感染症の症状とは?〉
・鼻水
・鼻づまり
・くしゃみ
・のどの違和感

上記が主な症状ですが、まれに発熱がみられることもあります。
体調や年齢によっては症状が長引く場合もあるため、「いつもの風邪かな」と感じても無理をせず、早めに休むことが大切です。

〈ライノウイルス感染症の対策〉
ライノウイルスは、アルコール消毒が聞きにくいうえ、ワクチンや特効薬がありません。
だからこそ、日常の予防が重要になります。

・外出後や食事前は、石けんで手洗いをする
・顔や鼻を触る前に、手を清潔にする
・室内の換気をする

〈周囲に広げないためのポイント〉
・咳やくしゃみが出るときは、咳エチケットを意識する
・使用したティッシュはすぐ捨て、手洗いを行う
・体調が悪いときは無理をせず、人が集まる場面を控える

「ただの風邪だから」と軽く見ず、身近な対策を続けることが、自分自身だけでなく、まわりの人を守ることにもつながります。季節の変わり目など体調を崩しやすい時期こそ、日々の衛生習慣を少しだけ意識してみてくださいね。

除菌する前に知っておきたい ウイルスが長く残る素材

こんにちは、デンネツ広報担当です。

インフルエンザなどのウイルス性感染症の気になるこの時期。
オフィスや施設で多くの人が出入りしたあと、どこを消毒すべきか迷うことはありませんか。

ドアノブやスマホ、机の表面など、身の回りには手が触れる場所がたくさんあります。ウイルスは、付着する物の素材によって、表面に残る時間が変わることが分かっています。では、ウイルスは表面にどれくらいの期間残るのでしょうか。

〈ウイルスが長く存在しやすい素材〉
表面がなめらかで硬い素材には、ウイルスが残りやすい傾向があります。

・プラスチック:最長7日
・ステンレス:最長7日
・ガラス:最長4日
・木材:2日程度
・衣類:2日程度
・マスク:外側で7日後でも感染力が残っていた報告があります

〈ウイルスが短時間で減りやすい素材〉
紙のように水分を吸いやすい素材(多孔質)では、上の「硬い素材」と比べると、比較的早く減る傾向が示されています。

・コピー用紙
・段ボール
・ティッシュペーパー

〈感染予防対策〉
素材の特徴をふまえて、触れる回数が多い場所から優先して対策するのがおすすめです。

・プラスチックやステンレスなどの「硬い素材」は、共用部を中心に清掃・消毒する(ドアノブ、スイッチ、手すり、テーブル等)
・スマホやリモコンなど手が触れやすい物は、できるだけ共有を避け、使用後に消毒をする

素材によって「残りやすい場所」が見えてくると、現実的な対策が取りやすくなります。
まずは、触れる回数が多い場所から、できる範囲で整えていきましょう。

大量調理で増えやすい ウェルシュ菌の食中毒を防ぐには?

こんにちは、デンネツ広報担当です。


カレーやシチューなどの煮込み料理は、まとめて作る機会も多いのではないでしょうか。
しかし、調理後の管理を誤るとウェルシュ菌による食中毒につながるおそれがあります。

〈ウェルシュ菌とはどんな菌?〉
ウェルシュ菌は、土や水など自然界に広く存在している細菌です。
特徴の一つに、殻のような丈夫な構造をつくる性質があります。この状態を「芽胞(がほう)」といいます。

芽胞の状態になると熱や乾燥に強くなり、加熱調理では死滅せずに残ることがあります。
調理した食品が温かいままゆっくり冷まされると、生き残った菌が増殖しやすくなります。
とくにカレーやシチュー、煮物などの大量に調理する煮込み料理は、内部の温度が下がりにくいため、発生リスクが高いとされています。

〈主な症状について〉
ウェルシュ菌による食中毒は、食後およそ6〜18時間で症状が現れることが多いとされています。
主な症状は腹痛や下痢で、嘔吐や発熱は比較的少ない傾向があります。
症状が比較的軽い場合もあり、「少しお腹の調子が悪いだけ」と見過ごされてしまうこともあります。
しかし、集団食中毒につながるケースもあるため注意が必要です。

〈ウェルシュ菌の食中毒を防ぐポイント〉
予防で重要なのは、調理後の管理です。
・調理後はできるだけ早く冷ます
・鍋のまま放置せず、小分けにする
・冷蔵庫で適切に保存する
・再加熱する際は、中心部まで十分に加熱する

一度火を通した料理でも、その後の温度管理や保存方法によっては菌が増える可能性があります。

家庭だけでなく、学校や福祉施設、飲食店などでも集団食中毒が発生することがあります。日々の調理や保存の際には、温度管理を意識し、予防を徹底しましょう。

インフルエンザとノロウイルスでは「効く消毒」が違う

こんにちは、デンネツ広報担当です。


同じ「ウイルス対策」でも、インフルエンザとノロウイルスでは、有効とされる消毒方法が異なることをご存じでしょうか。冬から春にかけて流行しやすいこの2つの感染症は、ウイルスの性質が異なるため、それぞれに合った対策を知っておくことが大切です。

〈インフルエンザにはアルコール消毒〉
インフルエンザウイルスは、外側に脂質の膜をもつタイプのウイルスです。この膜はアルコールに弱いという特徴があり、濃度70%前後のアルコール消毒が有効とされています。外出先など、すぐに手洗いができない場面では、手指消毒として活用されることが多い方法です。

〈ノロウイルスには塩素系消毒剤〉
一方、ノロウイルスは外側に脂質の膜をもたない構造のため、アルコールに対する抵抗力が高いとされています。そのため、一般的な手指用アルコール消毒では、十分な効果が得られません。そこで対策として推奨されているのが、次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系消毒剤です。調理現場や施設では希釈して使用され、家庭でも吐しゃ物や汚物を処理する際に使われることがあります。

〈環境消毒のポイント〉
身の回りの環境は、ウイルスの種類に応じて消毒剤を使い分けることで、より効果的な対策につながります。調理台、ドアノブ、手すり、トイレ周りなどは、人の手が触れる機会が多く、ウイルスが付着しやすい場所です。アルコールと塩素系消毒剤を適切に使い分けることが、日常の衛生管理を支えるポイントになります。

こうした違いはありますが、日常的に欠かせない基本の対策が、石けんと流水による手洗いです。ウイルスの種類を問わず、多くのウイルスや細菌を洗い流すことができるため、自宅や職場、施設での感染対策の土台となります。丁寧な手洗いと、ウイルスの性質に合った消毒方法を知っておくことで、これからの季節をより安心して過ごすことにつながります。

のど飴の舐めすぎに注意

こんにちは、デンネツ広報担当です。


乾燥が気になる日が続いていますね。喉がイガイガしたり、少し痛みを感じると、ついのど飴を口にする方も多いのではないでしょうか。
身近な存在ののど飴ですが、「舐めすぎ」には注意が必要です。

〈喉の自浄作用が低下〉
鼻やのどには、異物や病原体を外へ押し流す仕組みがあります。
唾液はこの働きを助けてくれますが、のど飴をなめ続けていると、唾液が消化に使われやすくなり、粘膜を守る力が弱まることがあります。

その結果、ウイルスや細菌を十分に排除しにくくなり、のどの粘膜も刺激を受けやすくなるため、かえって感染しやすい状態につながるおそれがあります。

〈配合成分による口内・粘膜への刺激〉
医薬品や指定医薬部外品ののど飴には、有効成分が含まれています。そのため、用法・用量を守ることが大切です。
決められた回数を超えてなめ続けると、配合成分が過剰に作用し、舌やのどの粘膜に刺激を与えるおそれがあり、かえって不調を招く可能性もあります。


〈虫歯のリスクが高まる〉
のど飴の多くには砂糖が含まれています。長時間、口の中に飴がある状態が続くと、口腔内が酸性に傾き、虫歯ができやすい環境が続くため注意が必要です。


〈妊娠中の方は特に注意〉
妊娠中はホルモンの影響で体調や口内環境が変化しやすく、虫歯や口内トラブルが起こりやすい時期とされています。
そのため、のど飴をなめる際にも注意が必要です。
特に医薬品ののど飴の中には、妊娠中の使用を推奨していないものもあります。使用前に注意書きを確認し、不安な場合は医師や薬剤師に相談しましょう。

〈のど飴に頼りすぎないために〉
のどの乾燥が気になるときは、まずこまめな水分補給でうるおすことを心がけましょう。
また、加湿器の使用や定期的な換気によって、室内の湿度を適切に保つことも大切です。

のど飴は、軽いのどの違和感があるときに役立つものです。連続してなめ続けるのではなく、間隔をあけて使い、医薬品・医薬部外品の場合は、表示されている使い方を必ず確認しましょう。

軽い刺激で続く咳は「咳過敏症」かも

こんにちは、デンネツ広報担当です。

エアコンの直風や柔軟剤の香り、たばこの煙、ちょっとした会話で急に咳き込む——。
こうした「場面が限られて起こる咳」が長引く人がいます。近年は「咳過敏症(咳過敏症候群)」という考え方で整理され、単なる体質の問題ではなく、気道の感覚が過敏になっている状態として捉えられるようになってきました。

〈咳過敏症とは〉
咳は、本来は異物を外に出すための体の防御反応です。ただ、風邪が治ったあとも8週間以上続いたり、軽い刺激で何度もぶり返したりする場合、気道が刺激に敏感な状態になっていることがあります。
のどの乾燥感やムズムズ感、咳が出そうになる感覚が続きやすく、夜間・早朝、気圧の変化、花粉の時期などに悪化しやすいのが特徴です。

〈日常でできること〉
自分の「トリガー(咳が出やすいきっかけ)」を把握し、仕事や外出時の回避策を用意しておくと安心です。
次のような環境や生活習慣の見直しが、基本的な対策になります。

・マスクを着用し、のどの乾燥を防ぐ
・冷暖房の風が直接当たらない位置に移動する
・食後すぐに横にならない
・辛い物や脂っこい物、カフェインは控えめにする

〈受診の考え方〉
咳が長く続く場合は、まず医療機関に相談することが大切です。一般的には呼吸器内科が窓口になりますが、鼻やのどの症状が強い場合は耳鼻科に相談しましょう。
診察では、重い病気がないかを確認しながら、咳ぜんそくや逆流性食道炎、アレルギーなど、咳の原因として考えられるものを一つずつ整理していきます。
「はっきりした原因がわからない」と感じる場合でも、症状の出方を伝えることが、次の判断につながることがあります。

〈受診時に伝えるとスムーズ〉
・いつ頃から咳が続いているか
・どんな場面で出やすいか(香り、冷気、会話、運動、時間帯など)
・これまで試した対策や薬、そのときの変化

軽い刺激で続く「長引く咳」は、このような考え方で整理できる場合もあります。無理に我慢せず、日常の工夫と相談の一歩を重ねることで、仕事や外出時の負担が軽くなる可能性があります。

毎日使うからこそ まな板のお手入れどうすればいい?

こんにちは、デンネツ広報担当です。

料理に欠かせないまな板。ぱっと見はきれいでも、においや色移りが気になることはありませんか。実はまな板は、水分や食材の汁が内部に入り込みやすく、表面だけではわからない菌が残りやすい道具でもあります。

毎日使うものだからこそ、どのくらいお手入れすれば清潔に保てるのか、迷うのではないでしょうか。

〈素材別のお手入れ方法〉

● 木製
使用後はタワシで木の目に沿って水洗いします。肉や魚を切ったときや油分が気になる場合は、中性洗剤を使って洗っても大丈夫です。
熱湯消毒をする場合は、肉や魚のタンパク質が固まり汚れが落ちにくくなるため、湯をかけるのは仕上げだけにしましょう。
木製まな板は基本的に漂白剤が使えません。黒ずみやにおいが気になるときは、塩や重曹でこすってお手入れしてください。

● プラスチック
表面に傷がつくと汚れや菌が残りやすくなるため、金たわしなど硬いスポンジの使用は避けましょう。
汚れが気になる場合は、キッチン用漂白剤で漬け置きすると効果的です。
熱湯消毒も可能ですが、長時間さらすと変形するおそれがあるので注意してください。

● ゴム製
耐久性があり深い傷がつきにくく、吸水性が低いため、雑菌やカビが繁殖しにくい素材です。
使用後は水洗いし、スポンジやタワシで中性洗剤を使って洗います。
汚れが気になる場合は、キッチン用漂白剤で漬け置きしてください。
ただし、ゴム製まな板は熱湯で変形する可能性があるため、熱湯対応かどうか事前に確認が必要です。

〈毎日できる基本のお手入れ〉
・使用後はすぐに洗う
・熱湯が使える素材は、仕上げにさっとかけておく
・プラスチック・ゴム製は、週に一度程度の漂白剤による除菌もおすすめ
・しっかり乾燥させる

毎日の基本的なお手入れが、清潔な状態を保ついちばんの近道です。自分に合った方法で、無理なく続けていきたいですね。


牛乳が安全になるまで

こんにちは、デンネツ広報担当です。

「カエルを牛乳に入れると腐らない」というロシアの俗説をご存知ですか?荒唐無稽に聞こえますが、実際にカエルの皮膚には細菌の増殖を抑える成分が含まれていることがわかっています。昔話の真偽はさておき、「ミルク=細菌が増えやすい液体」をどう守るかという発想は、古くから人々の関心事でした。

〈かつて牛乳は“危険な飲み物”だった〉
乳糖を分解する酵素「ラクターゼ」は、腹部症状の原因となることがあります。世界では成人の約75%が乳糖不耐とされています。

18〜19世紀には、家畜の牛から搾った乳を飲んで命を落とすことも珍しくありませんでした。米国中西部では、放牧牛が摂取した有毒植物(トレメトール)が原因で“ミルク病”が多発し、何千人もの人が被害にあいました。
また、1840年代の都市部では、牛乳の最大の消費者である5歳以下の子どもの死亡率が最大50%に達したといわれています。
糖とタンパク質が豊富な牛乳は、結核・ジフテリア・腸チフスなどの感染症や、大腸菌・サルモネラ・リステリアといった細菌が繁殖しやすい環境だったのです。

〈パスツールが変えたもの〉
細菌学者ルイ・パスツールが考案したのは、もともとワインの腐敗を防ぐための加熱処理(低温殺菌)でした。この原理が牛乳にも応用され、安全性が大きく向上します。
ただし普及には時間がかかり、アメリカで義務化されたのは20世紀初頭、イギリスでは1949年。日本では現在、超高温瞬間殺菌が主流となっています。

かつては命を脅かすこともあった牛乳ですが、科学の進歩と衛生管理の向上によって、いまでは毎日の食卓に欠かせない存在となりました。
安全は「当たり前」ではなく、多くの工夫と研究の積み重ねによって守られている――そんな視点を忘れずにいたいものです。

ネコ治療後に獣医師が死亡――マダニ媒介のSFTS疑いで三重県が注意喚起

こんにちは、デンネツ広報担当です。

2025年に三重県で「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」に感染していたネコの診療に関わった獣医師が亡くなり、県から注意喚起が出ました。獣医師にはマダニに刺された痕が確認されていないことから、感染した動物との接触(体液など)を通じた感染の可能性も考えられています。 

SFTSは、マダニが媒介するウイルス感染症です。毎年一定数の報告があり、重症化すると命に関わることもあります。 
「外で刺される病気」という印象が強い一方で、感染したイヌ・ネコの血液や唾液などの体液に触れる場面でも注意が必要とされています。 

〈SFTSの特徴〉
・主な感染経路:SFTSウイルスを保有するマダニに刺される 
・潜伏期間:おおむね1〜2週間程度 
・主な症状:発熱、強いだるさ、食欲低下、吐き気・下痢など
重症化すると血小板の減少による出血傾向、多臓器不全など 

〈マダニ対策〉
マダニは草むら、やぶ、畑、山林などに生息します。なお、家庭内のコナダニやヒョウヒダニとは別で、屋内のダニが原因でSFTSに感染するわけではありません。
・長袖・長ズボンで肌の露出を減らす
・虫よけ剤を活用する
・草むらに入った日は、帰宅後すぐにシャワー・着替えをして、体にダニが付いていないか確認する

〈ペットの対策〉
・定期的に予防薬を投与する
・散歩や外遊びのあと、被毛や皮膚をチェックする(首回り、耳の後ろ、わき、足の付け根など)
・発熱、元気がない、食欲が落ちた、嘔吐や下痢が続くなど、いつもと違う様子があれば早めに受診する


ペットが体調不良のときは、口の周りや排せつ物、血が付いたものに素手で触れないようにし、処理が必要な場合は手袋を使うなど、できる範囲で接触を減らしましょう。触れた後は、手洗いを丁寧に行い、手指に傷がある場合は特に注意します。 

「いつもの散歩」「いつものふれあい」の中に、リスクが増える場面があります。できる対策を習慣にして、自身とペットの体調変化に気づいたら、早めに医療機関・動物病院へ相談していきましょう。

 年末年始に広がるウイルス、どう防ぐ?

こんにちは、デンネツ広報担当です。

年末年始は、人が集まる機会が多くなる季節。
家族での帰省、友人との食事、会社の行事など、楽しい時間が増える一方で、感染症のリスクも高まります。

〈冬に感染が広がりやすい理由〉
冬は空気が乾燥しやすく、ウイルスが空気中にとどまりやすい環境になります。さらに暖房の使用で湿度が下がると、喉や鼻の粘膜が乾燥し、ウイルスが侵入しやすくなります。
寒さで換気を控えることも、空気の滞留を招き感染を広げる一因になります。

〈感染を防ぐポイント〉
・こまめな手洗い、うがい、アルコール除菌を行う
・加湿器を使って室内の湿度を40〜60%に保つ
・1時間に1回を目安に、短時間でも換気を行う
・共有物(ドアノブ、スイッチ、スマホなど)は定期的に除菌する
・人が多い場所ではマスクを着用する。長時間使いっぱなしにせず、清潔なものに交換する。

また、体の抵抗力を保つことも大切です。
栄養バランスのとれた食事、十分な睡眠、湯船で体を温めるなど、日頃の生活習慣を見直すことで免疫力の維持につながります。

ひとり一人の小さな心がけが、大切な人を守ることにつながります。
安心して新しい年を迎えられるよう、今年の冬は「衛生習慣の見直し」を合言葉に過ごしてみてください。

手荒れの原因は“清潔習慣”?見直したい手洗いとアルコール消毒


こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

感染症対策の意識が高まり、手洗いやアルコール消毒がすっかり日常の習慣になりました。

一方で、手荒れに悩む人が増えているのも現実です。

 

〈手荒れはなぜ起こるのか〉

手荒れとは、外部からの刺激で皮膚の水分が失われ、乾燥や炎症が起きている状態を指します。

皮膚は「皮脂膜」「角質層」「細胞間脂質(セラミドなど)」の3つの層が重なってバリア機能を作り、刺激や異物の侵入を防いでいます。

 

ところが、石けんや洗剤で皮脂膜を落としたり、強くこすって角質層を傷つけてしまうと、バリア機能が壊れて水分が逃げやすくなります。

特に手のひらや指先は皮脂の分泌が少ないため、乾燥や外部刺激の影響を受けやすく、手荒れが起こりやすい部位です。

さらにアルコール消毒には強い脱脂作用があり、皮膚の油分を奪うだけでなく、揮発時に水分も一緒に失われるため、乾燥が進みやすくなります。

こうしてバリア機能が低下すると、石けんやアルコールそのものが刺激となって炎症を引き起こし、「荒れが悪化する」悪循環に陥ってしまいます。

 

〈手洗いとアルコール消毒、どちらが効果的?〉

石けんによる手洗いもアルコール消毒も、感染症対策に有効です。

ただし、両方を続けて行うと皮膚への負担が大きくなります。

 

実は、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染予防には「石けんによる手洗いだけ」で十分な効果があるとされています。

厚生労働省や国立感染症研究所も次のように案内しています。

・石けんによる手洗いのあとにアルコール消毒は不要

・流水で手洗いができない場合のみ、アルコール消毒を使用する

 

つまり、水が使える環境では石けんによる手洗いを基本にし、アルコール消毒は外出先など限定的に使うのが理想的です。

皮膚へのダメージを減らしながら、感染対策も無理なく続けられます。

 

感染症対策のための手洗いや消毒は大切ですが、手の健康を守ることも同じくらい大切です。

石けんでの手洗いを基本に、アルコール消毒は必要な場面にとどめて、清潔で健やかな手を保ちましょう。

それが、感染症を防ぐ第一歩にもつながります。

恐竜にも呼吸器の病気があった? 首長恐竜の化石に“感染のあと”

こんにちは、デンネツ広報担当です。

 

新型コロナで呼吸器の病気が身近になりましたが、太古の生き物も無縁ではなかったようです。北米の博物館系研究チームの調査で、首長の大型草食恐竜ディプロドクスに「気嚢(きのう)」の炎症を示す痕跡が見つかりました。

 

対象となったのは、約1億5000万年前(ジュラ紀後期)のディプロドクスの化石です。骨の状態から、体内の空気袋「気嚢」周辺に炎症をうかがわせる変化が確認され、首の中を通る気嚢がダメージを受け、肺にも影響が及んでいた可能性が指摘されています。

 

〈恐竜は“鳥に近い呼吸”をしていた〉

一部の恐竜は、現代の鳥と同じように気嚢を使う効率的な呼吸システムを持っていたと考えられています。換気性能が高い一方で、病原体が入り込みやすい構造でもありました。実際、現代の鳥でも呼吸器感染症は珍しくありません。

 

〈原因として考えられるもの〉

化石から病原体を特定するのは困難ですが、鳥でよく見られるアスペルギルス症(カビの一種)、黄色ブドウ球菌、マイコプラズマ、クラミジアなどが候補として挙げられています。これらは鳥類だけでなく、爬虫類や哺乳類、そしてヒトでも呼吸器トラブルの原因となる病原体です。

 
 

〈恐竜時代にも“病気の風景”〉

別の恐竜化石でも上気道感染を示唆する報告があり、群れの中で感染が広がった可能性を示す研究もあります。今回の報告は、恐竜でも鳥に似た呼吸器感染が起きていたことを裏付ける貴重な証拠といえるでしょう。

 

数千万年の時を越えても、呼吸器の悩みは生き物共通の“あるある”。化石に残った小さなサインから、当時の暮らしや病気の姿が少しずつ明らかになっています。

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