除菌関連・感染症対策の
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海・川の危険は溺れだけじゃない!知らなきゃ怖い水辺の感染症

こんにちは、デンネツ広報担当です。
今回は海と川、自然の水辺で起きる感染症のついてご紹介します。

 

●海水に潜む感染症、ビブリオ・バルニフィカス感染症
ビブリオ・バルニフィカス菌は夏に沿岸の海水に潜む細菌です。
鉄剤を内服中の方などがこの菌に汚染された生牡蠣等の加熱不良の魚介類を介して感染します。
健常者では下痢や腹痛を起こす場合がありますが、重症になることはほとんどありません。
しかし、免疫機能が低下している方や、鉄剤を内服している方、ステロイド薬剤を使用中の方などは重篤な症状を起こすことがあります。
また、手足の傷からも感染し、菌が血液に入って感染した場合、致命率は50~70%と高く、恐ろしい感染症です。

 

◎対策方法
①夏の魚介類はできる限り生食を避け、よく加熱する。
②体に傷がある場合は、海での遊泳やレジャーを控える。
③手に傷がある時、魚介類の調理は直接触らない。
④調理器具はこまめに洗う、使い分ける等工夫する。

 

●淡水に潜む感染症、レプトスピラ症
レプトスピラ症の原因となるレプトスピラ菌は、保菌している動物の尿中に存在します。人はこの尿や尿に汚染された水、土壌に触れることで感染します。
衛生環境の向上などにより日本の患者数(死亡者数)は著しく減少しましたが、現在も沖縄などで散発的な発生が認められています。
淡水中もしくは土壌中で長期間生存し、目や鼻、口、傷ついた皮膚から体に侵入し、感染します。
発熱、筋肉痛、目の充血、下痢、嘔吐、頭痛といったインフルエンザによく似た症状を引き起こします。
川での遊泳等で感染すると、約3~14日後に発症します。

 

◎対策方法
①体に傷がある場合は、川での遊泳やレジャーを控える。
②川でのレジャーをする際は、けがをしないよう適切な服装を心がける。
③川の水はそのまま飲まない。
④レプトスピラ症の流行地域では不用意に水に入らない。
⑤特に洪水の後には絶対に川に入らない。

 

楽しい水遊びを台無しにしないためにも、衛生に気をつけ、怪我をしている際の海・川遊びは控えましょう!

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