【小さな虫が大きな被害に?チャタテムシとは】

蒸し暑いこの時期に気をつけたい害虫、「チャタテムシ」をご存知でしょうか?
ヒアリやトコジラミのように話題になることは少ないものの、昔から日本で悩まされている厄介な害虫の一種です。
体長はわずか1mmほどで、高温多湿な環境を好み、食品や書籍、押し入れなどに潜んでいます。毒を持っていたり、感染症を媒介したりすることはありませんが、死骸やフンがハウスダストとなり、喘息やアレルギー性鼻炎の原因になることがあります。
特にダニと同時に発生すると、症状が悪化することもあるため注意が必要です。
<潜みやすい場所と発生のサイン>
チャタテムシが発生しやすい場所は、以下の通りです。
• 窓周辺(結露やカビが原因)
• エアコン内部(湿気・ホコリ・カビが温床に)
• 押し入れ・戸棚・締め切った部屋
• 食品(乾麺や菓子類など)
• 書籍・雑誌類(ホコリやカビをエサに)
カビ臭さや目に見えるカビは、チャタテムシ発生のサインかもしれません。
<予防のポイント>
以下のような対策を日常的に行うことで、発生を防ぐことができます。
• 換気や除湿をこまめに行う
• 家具は壁から少し離して通気を確保する
• 食品は密閉容器に入れるか、冷蔵庫で保管する
• 敷物や収納スペースは定期的に清掃し、乾燥させる
<見つけたときの対処法>
チャタテムシを見つけた場合は、殺虫剤などで駆除した後、次のように対処しましょう。
• 窓や床:消毒用アルコールを吹きかけて、布などで拭き取る
• エアコン:防カビスプレーで清掃し、送風で乾燥させる
• 押し入れ:物を減らし、防虫剤を設置する
• 食品にいた場合:念のため処分をする
湿気やカビのある環境では、どの家庭でも発生する可能性があります。
日頃から清潔を保ち、気になる場所は早めに確認・対策しておきましょう。