エムポックス「クレードⅠb」が国内で初確認

こんにちは、デンネツ広報担当です。
アフリカで流行している、「クレードⅠb」タイプのエムポックス感染が、日本で初めて確認されました。
エムポックスはこれまで日本国内でも感染が確認されていましたが、そのうち型が確定できたのはクレードⅡ(Ⅱb)のみでした。
〈エムポックスとは〉
かつて「サル痘」と呼ばれていた感染症で、主な症状は発疹や発熱です。
一般的に、症状は感染から1〜2週間ほどの潜伏期間を経て現れます。発疹は体の一部から始まり、段階的に変化していくのが特徴です。
エムポックスウイルスは、2つのグループに分かれており、2023年以降にヒトの間で持続的に伝播して流行を起こした型が「クレードⅠ」と位置付けられています。
・中央アフリカに常在するクレードⅠ(Ⅰa/Ⅰb)
・西アフリカに常在するクレードⅡ(Ⅱa/Ⅱb)
a.bの違いは、アフリカのみで見つかっている…a/アフリカ以外でも確認されている…b だということです。
〈受診の目安〉
次のような場合は、早めに医療機関や相談窓口に連絡しましょう(受診前に電話で相談できると安心です)。
・発疹と発熱があり、最近アフリカなど流行地域に渡航した
・患者と濃厚に接触した可能性がある
・発疹が痛む、数が増えるなど症状が悪化している
〈日常でできる予防のポイント〉
・体調不良の人との密接な接触や、発疹・皮膚病変への直接接触を避ける
・こまめな手洗い、手指消毒を習慣にする
・タオルや寝具、食器などの共用は控える
・体調に不安があるときは無理をせず、早めに相談する
国内で初めてクレードⅠの感染が確認されましたが、過度に不安になる必要はありません。
手洗いうがいなどの基本的な感染症予防をしっかり行い、最新の公的情報を確認して落ち着いて対応しましょう。