冷凍食品を安全に解凍するための衛生管理

こんにちは、デンネツ広報担当です。
肉などの生の食材は、冷凍することで長期保存ができますが、解凍方法を誤ると細菌が増え、食中毒の原因になることがあります。今回は、冷凍保存した食材を安全に使うための正しい解凍方法と注意点をまとめました。
〈解凍の基本〉
細菌が増えやすい温度帯は20〜50℃。この温度をできるだけ避けることが大切です。主な解凍方法は次の通りです。
・冷蔵庫で低温解凍(基本)
冷蔵庫内(5℃以下)でゆっくり解凍するのが最も安全です。ドアの開閉や詰め込みすぎには注意しましょう。
・流水解凍(急ぐとき)
清潔な袋に食材を入れてしっかり口を閉じ、飲用水の流水に浸します。
・電子レンジ(すぐに使うとき)
半解凍を目安に、解凍モードで様子を見ながら加熱します。ただし加熱ムラが起きやすく、均一に解凍できない場合があります。
なお、次の方法は細菌繁殖や品質低下のリスクが高いため避けてください。
・常温放置
・ぬるま湯での解凍
・水に直接浸ける
〈二次汚染を防ぐ工夫〉
解凍時に出る「ドリップ(肉汁など)」は他の食品を汚染する恐れがあります。
・冷蔵庫で解凍する場合は「一番下の段」を利用する
・流水解凍後はシンクをしっかり洗浄・消毒する
〈解凍後の注意点〉
解凍した食品は次の点に気をつけて扱いましょう。
・解凍や調理の際は清潔な手袋や器具を使う
・生の食材と調理済み食品は分けて保存する
・解凍後はできるだけ早く調理する(特に10℃以上の室温で放置すると細菌が急増します)
・必ず十分に加熱して食べる
食品を安全に使えるよう、衛生面に注意して解凍しましょう。