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吸血鬼の正体は感染症?


こんにちは、デンネツ広報担当です。
ハロウィンの時期になると、吸血鬼の仮装をした人をよく見かけますね。吸血鬼といえば、オオカミやコウモリとともに現れ、水やにんにく、日光や十字架を嫌い、夜になると凶暴になる――そんなイメージがあると思います。

実は、この「吸血鬼」伝説には感染症が関係しているという説があるのをご存じでしょうか?

その正体といわれているのが、恐ろしい感染症「狂犬病」です。

 

〈狂犬病とは?〉

狂犬病は、犬やコウモリなどにかまれることで感染するウイルス性の病気です。

一度発症すると、ほぼ100%死亡する非常に危険な感染症として知られています。


主な症状には、以下のようなものがあり、「吸血鬼の特徴」と重なる点が見られます。

・異常な興奮や攻撃性

・恐水症(水を飲めなくなる)

・光やにおいへの過敏反応

・かみつき行動

 人間ではほとんど見られませんが、動物(特に犬やコウモリ)では攻撃的になってかみつくことがあります。


〈なぜ伝説になったのか〉

18〜19世紀のヨーロッパでは、狂犬病が多くの命を奪っていました。

当時は病気の正体も治療法も分からず、発症した人の異常な行動や突然の死を目の当たりにした人々は、「何かに取りつかれた」「吸血鬼にされた」と信じていたといわれています。

また、発症者が夜間に興奮状態を示すこともあり、「夜に現れる吸血鬼」というイメージにつながったとも考えられています。


〈海外では今も注意が必要〉

日本は「狂犬病清浄国」ですが、海外では今も多くの地域で感染が報告されています。

アジア、アフリカ、ラテンアメリカなどでは特にリスクが高く、旅行中に犬やコウモリなどの動物にかまれた場合、帰国後に発症する可能性もあります。

もし海外で動物にかまれたり引っかかれたりした場合は、すぐに現地または帰国後の医療機関で相談しましょう。

吸血鬼伝説のように、恐ろしい話の背景にも実際の病気が隠れていることがあります。

正しい知識を持って、見えない感染症リスクから自分と周りを守りましょう。

安全に気をつけながら、楽しいハロウィンをお過ごしください。

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