除菌関連・感染症対策の
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春に胃腸炎が流行?子どもを中心に拡大中ー その原因と対策とは

例年は冬場に多く見られる「感染性胃腸炎」ですが、今春は全国の保育施設などで相次いで発生しています。主な原因はノロウイルスのほか、近年報告が増えている「サポウイルス」や「アストロウイルス」。いずれも強い感染力を持ち、特に幼い子どもを中心に拡大しています。

 

[なぜ今? 背景に“天候不順”と“免疫負債”]
この時期としては異例の流行には、急激な寒暖差による体調不良に加え、コロナ禍での感染対策によって生じた「免疫負債」が関係しています。長期間にわたりウイルスとの接触機会が少なかったことで、免疫力が低下し、感染しやすい状態になっているのです。また、海外との往来が増加したことで、国内に異なる型のウイルスが持ち込まれた可能性も指摘されています。

 
[アルコールはNG! 石けんと水での徹底洗浄を]
これらのウイルスはアルコール消毒では効果が薄く、確実な予防には「石けん+流水」での手洗いが基本です。嘔吐物の処理や衣類の洗浄には、塩素系消毒剤や、85℃以上の熱湯で1分以上の処理が有効です。
 
[回復後も油断は禁物]
症状が治まっても、体内には約3週間ウイルスが残存し、便を通じて排出され続けます。そのため、回復後も手洗いを徹底し、家庭内での衛生管理を継続することが感染予防の鍵となります。
 
[梅雨時は“細菌性”にも注意]
6月以降は、ウイルス性に代わり細菌による食中毒のリスクが高まります。食材の調理や保存方法、手洗いなど、日常の食品衛生を見直すことが重要です。
 
感染を防ぐためには、「正しい知識」と「こまめな行動」が大切です。手洗いや衛生習慣を日常に取り入れ、家族みんなで感染予防に努めましょう。

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