風邪予防にうがい薬は本当に必要?

こんにちは。デンネツ広報担当です。
風邪が流行し始めるこの季節、うがい薬を使って予防しようとする方も多いのではないでしょうか。
しかし実は、「水だけのうがい」が風邪の予防にとても効果的であることをご存じですか?
〈京都大学の研究が示した“水うがい”の効果〉
京都大学の研究では、387名を「水うがい」「ヨード液うがい」「うがいなし」の3グループに分け、2か月間にわたって調査を実施しました。
その結果は以下の通りです。
・水うがいを行ったグループでは、風邪の発症率が約40%減少
・うがい薬を使ったグループでは、約12%の減少
このことから、水うがいの方がより高い予防効果を示すことが科学的に明らかになりました。
〈うがい薬を常用しない方がよい理由〉
口やのどには、「常在菌」と呼ばれる身体を守る働きを持つ菌が存在しています。
うがい薬を頻繁に使用しすぎると、これらの“良い菌”まで殺菌してしまい、防御力が低下してウイルスに感染しやすくなる恐れもあります。
つまり、重要なのは「殺菌すること」よりも「洗い流すこと」。
水だけのうがいでも、ウイルスをしっかりと排除することが可能なのです。
〈正しい水うがいの方法〉
1.まず手をきれいに洗う
2.口を軽くすすいでから、水を含んでのどの奥で5秒ほどガラガラ
3.これを数回繰り返す
日常的にこの習慣を取り入れることで、風邪予防の効果が期待できます。
〈うがい薬の使いどきは?〉
「それでは、うがい薬はまったく不要なの?」と思われるかもしれません。
決してそうではなく、感染が拡大している時期や、のどに違和感があるときなど、
一時的に使用することには意味があります。
その際は、必ず使用方法を守って正しく使うようにしましょう。
〈大切なのは“使い分け”〉
日常の予防には → 水うがい
感染が気になる場面では → うがい薬
「どちらが良いか」ではなく、場面に応じて正しく使い分けることが風邪予防の鍵です。
この機会に、「正しいうがいの選び方」に目を向けてみてはいかがでしょうか?